枝葉末節~アーキスタジオ哲 一級建築士事務所のブログ~ › 奈良の建築と雑記帳
2013年06月14日
似て非なるもの~旭水公園とペイリーパーク
昨日は暑かったね。
昨日の豊中の最高気温は37.9℃(微妙に違う報道もあったけど…)だったそうです。
個人差はありますが、人間の発熱なら病院に行こうかな…という温度です。
本題。
奈良に用があって、近鉄で奈良まで行って、用を済ませて、なぜかJRで帰ろう…と思って行ったのが昨日、一昨日の奈良駅。
その奈良駅に至る前の三条通りに、旭水公園なる公園があった。


なんか説明があったのかもしれないが、時間に余裕がなくて読んでいない。
どんな理由でここにこんな公園が出来たのかはわからないが、正面奥に滝が流れるこの公園を見た瞬間に、ニューヨークのペイリーパーク ↓ を思い出した。

ニューヨークに行ったのは、15年ぐらい前かな。
不勉強な私はこのペイリーパークを知らなかった。
知らなかったけど、自由行動のときにあっちこっち歩き回っているときに遭遇して、「おぉっ!」と思ったので撮影した。なかなかいい感じに撮れているが、15年前のAPSカメラで撮った写真のプリントをスキャンした。雨だったので、手前のカフェには人がいないのが残念。ここが賑わってるともっといい感じだったんだろうけどね。
このペーリーパークの写真にはあまりいい思い出ではない後日談がある。
あれは…と、その後日談を一旦は書き始めたのだが、長くなりそうなのでやめた。面白い話でもないしね。
でも、そんなイヤな思い出があったから、この旭水公園を見てペイリーパークを思い出したのかもしれません。いや、ペイリーパーク自体を忘れないのはそのおかげかもしれない。
前置きが長くなりましたが、この旭水公園とペイリーパークの話。
この公園がペイリーパークを模したのかどうかは定かではありませんが、似ているといえば似てる。しかし、はっきり言って似て非なるもの…そんな印象でした。
やっぱりオリジナルが発信し続ける見えないパワーに適うものはないということなのでしょう。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
次回の「くらしの<無料>相談会」は、7月15日に開催します。
私は無料 <建築> 相談を担当します。
<建築> の他にも
<法律><税金><生活設計>などの相談ができる合同<無料>相談会です。
気楽に遊びに来てください。
詳しくは ↓ 。

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アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~大阪・吹田・千里ニュータウンにある建築設計事務所です。
~あなたの建てたい建築のことについてじっくりお話しましょう。
~建築・住宅設計のご相談から雑談まで、まずはお気軽にご連絡ください。
email:archi_tetsu@osaka.zaq.jp
URL:http://www.archi-tetsu.com
blog:http://astkim.citylife-new.com
photoalbum:http://archi-tetsu.blogspot.jp/
facebookpage:https://www.facebook.com/archi.studio.tetsu
昨日の豊中の最高気温は37.9℃(微妙に違う報道もあったけど…)だったそうです。
個人差はありますが、人間の発熱なら病院に行こうかな…という温度です。
本題。
奈良に用があって、近鉄で奈良まで行って、用を済ませて、なぜかJRで帰ろう…と思って行ったのが昨日、一昨日の奈良駅。
その奈良駅に至る前の三条通りに、旭水公園なる公園があった。
なんか説明があったのかもしれないが、時間に余裕がなくて読んでいない。
どんな理由でここにこんな公園が出来たのかはわからないが、正面奥に滝が流れるこの公園を見た瞬間に、ニューヨークのペイリーパーク ↓ を思い出した。

ニューヨークに行ったのは、15年ぐらい前かな。
不勉強な私はこのペイリーパークを知らなかった。
知らなかったけど、自由行動のときにあっちこっち歩き回っているときに遭遇して、「おぉっ!」と思ったので撮影した。なかなかいい感じに撮れているが、15年前のAPSカメラで撮った写真のプリントをスキャンした。雨だったので、手前のカフェには人がいないのが残念。ここが賑わってるともっといい感じだったんだろうけどね。
このペーリーパークの写真にはあまりいい思い出ではない後日談がある。
あれは…と、その後日談を一旦は書き始めたのだが、長くなりそうなのでやめた。面白い話でもないしね。
でも、そんなイヤな思い出があったから、この旭水公園を見てペイリーパークを思い出したのかもしれません。いや、ペイリーパーク自体を忘れないのはそのおかげかもしれない。
前置きが長くなりましたが、この旭水公園とペイリーパークの話。
この公園がペイリーパークを模したのかどうかは定かではありませんが、似ているといえば似てる。しかし、はっきり言って似て非なるもの…そんな印象でした。
やっぱりオリジナルが発信し続ける見えないパワーに適うものはないということなのでしょう。
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2013年06月13日
そして、新しい奈良駅
昨日の話で、駅舎に見えないなぁ…なんて偉そうなことを考えていた奴が、新しい奈良駅を見て、個性に乏しいから前の方が良かったなぁ…などと考えている。
自分のことながら…つくづくいい加減な話だなぁと思う。

でも、やっぱり顔がないのは寂しい気がするなぁ。何十メートルかずれたとはいえ、旧駅舎があるからそれが顔なのかな?
…とすると、旧駅舎の立ち居地が複雑になってくる。
複雑すぎて解せないので思考を停止してコンコースへ。


コンコースの内装はデフォルメされた斗供と梁が結構な迫力で迫ってきました。
この斗供の迫力がすごいから、高さを抑えられた格天井がちょっと薄っぺらに見えるのが残念だけど、この内装はとても好印象でした。薄っぺらいとはいえこの格天井の存在感が結構あるので、ところどころ渡された梁の存在がちょっと重いような…。あくまでも私見ですが、梁は全部なくても良かったんじゃない?
奈良っぽい…と言ういい方をするなら、奈良っぽいのかもしれません。
(いろんな〇〇ッぽいが通用しそうな感は否めませんが…)
内装がこれだったら、やっぱり駅舎の入り口として旧駅舎が鎮座してる方がしっくりくるなぁ…なんて、またまたいい加減な考えに上塗りを重ねていきそうなので、今日のところはこれでおしまい。また明日。
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自分のことながら…つくづくいい加減な話だなぁと思う。

でも、やっぱり顔がないのは寂しい気がするなぁ。何十メートルかずれたとはいえ、旧駅舎があるからそれが顔なのかな?
…とすると、旧駅舎の立ち居地が複雑になってくる。
複雑すぎて解せないので思考を停止してコンコースへ。
コンコースの内装はデフォルメされた斗供と梁が結構な迫力で迫ってきました。
この斗供の迫力がすごいから、高さを抑えられた格天井がちょっと薄っぺらに見えるのが残念だけど、この内装はとても好印象でした。薄っぺらいとはいえこの格天井の存在感が結構あるので、ところどころ渡された梁の存在がちょっと重いような…。あくまでも私見ですが、梁は全部なくても良かったんじゃない?
奈良っぽい…と言ういい方をするなら、奈良っぽいのかもしれません。
(いろんな〇〇ッぽいが通用しそうな感は否めませんが…)
内装がこれだったら、やっぱり駅舎の入り口として旧駅舎が鎮座してる方がしっくりくるなぁ…なんて、またまたいい加減な考えに上塗りを重ねていきそうなので、今日のところはこれでおしまい。また明日。
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2013年06月12日
奈良っぽいのは確かだけど…~旧JR奈良駅
JR奈良駅って何年ぶりだろうか?
奈良までは近鉄を利用することが多いから、たぶん何十年ぶりとか…だと思う。
だから、この奈良駅の駅舎も何十年ぶり。



昔見たときは、仏塔のように本瓦葺きの屋根の頂部に相輪があって、その上には水煙まで付いている姿に、奈良っぽいのは確かだけど駅舎としてはどうなのかな?…などという偉そうな感想を持った記憶がある。
学生時代だったと思う。
この建物は2004年に奈良駅周辺の高架工事のために、曳家で18m北に移動させ、現在は奈良市総合観光案内所になっている。
で、今、観光案内所になったこの建物を改めて見ると、
「観光案内所としてはちょっと立派過ぎるなぁ。観光案内所が入るのはいいけど、最近はこれだけの顔がある駅ってなかなかないので、なんとか駅舎のままで使えなかったのかな…」と、学生時代とは正反対の感想。
駅舎としてのデザインがどうのこうのよりも、一番上の正面からの写真をみると、この堂々たる姿がいつも使っている駅舎だとしたら、なんともいえない愛着が沸いてきそうなきさえする。
ん?ちょっと待てよ。前の文の「駅舎としてのデザインがどうのこうのより」…。
どうやら私は学生時代から成長していないようです。
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奈良までは近鉄を利用することが多いから、たぶん何十年ぶりとか…だと思う。
だから、この奈良駅の駅舎も何十年ぶり。
昔見たときは、仏塔のように本瓦葺きの屋根の頂部に相輪があって、その上には水煙まで付いている姿に、奈良っぽいのは確かだけど駅舎としてはどうなのかな?…などという偉そうな感想を持った記憶がある。
学生時代だったと思う。
この建物は2004年に奈良駅周辺の高架工事のために、曳家で18m北に移動させ、現在は奈良市総合観光案内所になっている。
で、今、観光案内所になったこの建物を改めて見ると、
「観光案内所としてはちょっと立派過ぎるなぁ。観光案内所が入るのはいいけど、最近はこれだけの顔がある駅ってなかなかないので、なんとか駅舎のままで使えなかったのかな…」と、学生時代とは正反対の感想。
駅舎としてのデザインがどうのこうのよりも、一番上の正面からの写真をみると、この堂々たる姿がいつも使っている駅舎だとしたら、なんともいえない愛着が沸いてきそうなきさえする。
ん?ちょっと待てよ。前の文の「駅舎としてのデザインがどうのこうのより」…。
どうやら私は学生時代から成長していないようです。
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2013年06月06日
和風もあり~日本聖公会奈良キリスト教会
以前の南都銀行の投稿のときに書きましたが、奈良では明治27年に建てられた洋風の帝室奈良博物館(現在の奈良国立博物館、設計:片山東熊)が、古都の景観にそぐわないと酷評されたため以後、和風の外観を採る風潮になっていた…そうです。
だからこそ生まれた日本聖公会奈良キリスト教会。昭和5年に建築された和風の教会です。


鬼瓦の上の十字架がなければ教会には見えません。

平面構成は西洋のキリスト教会建築の定石のまま。しかし、外観は日本瓦葺の入り母屋根と白木を使った内観は完全に和風の佇まいで、今見るとやはり寺社建築っぽく映ります。



キリスト教会の建物をなまじ知っているからこそちょっと違和感を感じますが、何かのきっかけで日本におけるキリスト教会建築がこんな形で様式化されていたとしたら、これはこれでまったく違和感がなかったかもしれません。
そんな想像から、頭の中に浮かんだいくつかの教会を和風にしてみると、なんだか楽しくなってきました。

パイプオルガンにもほとんど違和感はありません。

懐かしい感じと落ち着きに加えて、教会という固定観念に引きずられた違和感の入り混じった新しい感覚でした。
でも、こうみると和風建築の教会っていうのも あり ですよね。
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だからこそ生まれた日本聖公会奈良キリスト教会。昭和5年に建築された和風の教会です。
鬼瓦の上の十字架がなければ教会には見えません。
平面構成は西洋のキリスト教会建築の定石のまま。しかし、外観は日本瓦葺の入り母屋根と白木を使った内観は完全に和風の佇まいで、今見るとやはり寺社建築っぽく映ります。
キリスト教会の建物をなまじ知っているからこそちょっと違和感を感じますが、何かのきっかけで日本におけるキリスト教会建築がこんな形で様式化されていたとしたら、これはこれでまったく違和感がなかったかもしれません。
そんな想像から、頭の中に浮かんだいくつかの教会を和風にしてみると、なんだか楽しくなってきました。
パイプオルガンにもほとんど違和感はありません。
懐かしい感じと落ち着きに加えて、教会という固定観念に引きずられた違和感の入り混じった新しい感覚でした。
でも、こうみると和風建築の教会っていうのも あり ですよね。
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2013年05月26日
羊のレリーフに見張られている~南都銀行本店
奈良では明治27年に建てられた洋風の帝室奈良博物館(現在の奈良国立博物館、設計:片山東熊)が、古都の景観にそぐわないと酷評されたため以後、基本的に和風の外観を採るようになっていた…そうです(例外はあります)。
だから、洋風の建築はめずらしい。

この南都銀行はそのめずらしい貴重な洋風建築のひとつで、褐色のタイル貼り外壁の正面に4本のイオニア式オーダーが並ぶ典型的な銀行建築です。和風の外観をとるような風潮のある中、奈良のメインストリートである三条通りに面し、猿沢池に程近いこの建築がなぜ洋風の外観を採ったのかはわかりませんが、褐色のタイルの落ち着いた色目のせいか、ものすごくどっしりと落ち着いた印象を受けます。

正面のイオニア式の列柱の足元では、

羊たちが目をあわせるでも目を離すでもなく、通りの往来をしっかりと見張っていました。
南都銀行本店
設計者:長野宇平治
施工:大林組
所在地:奈良市橋本町16
竣工:1926年
構造:RC造
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だから、洋風の建築はめずらしい。
この南都銀行はそのめずらしい貴重な洋風建築のひとつで、褐色のタイル貼り外壁の正面に4本のイオニア式オーダーが並ぶ典型的な銀行建築です。和風の外観をとるような風潮のある中、奈良のメインストリートである三条通りに面し、猿沢池に程近いこの建築がなぜ洋風の外観を採ったのかはわかりませんが、褐色のタイルの落ち着いた色目のせいか、ものすごくどっしりと落ち着いた印象を受けます。
正面のイオニア式の列柱の足元では、
羊たちが目をあわせるでも目を離すでもなく、通りの往来をしっかりと見張っていました。
南都銀行本店
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2013年05月15日
五重塔と言えば…~室生寺
昨日の続き。
もうひとつは、室生寺の五重塔。こちらも国宝です。
で、室生寺の写真を探したんだけど、なぜか見つからない。おかしいなぁ。
たくさん撮ってるはずなんだけど、ファイルごと見つからない。
あっ、ファイルってパソコン内のファイルじゃなくて本当のファイルね。昨日の瑠璃光寺の写真と同様、室生寺の写真もまだプリント時代のものだから。
…ということで、Wikipediaの写真を拝借しました。


こじんまりとした朱塗りの外観が、木々に溶け込みながら主張しています。
また、五重塔に至るアプローチは階段になっていて、下から仰ぎ見る五重塔がとても大きく立派に見えます ↓ 。

この五重塔が1998年の台風による倒木の直撃で大きな被害を受けたのは記憶に新しいところです。その後修復され今の姿になったのですが、私はどちらかと言うと今の鮮やかな朱塗りよりも以前の色あせた感じの方が好きだったかな…と勝手なことを感じております。
…が、オリジナルがそうだったんだろうから仕方ないですよね。
あと室生寺といえば「土門拳」。今でも土門拳さんの室生寺の写真を見ると行きたくなります。
そういえば、石楠花。
今が旬かな?もうちょっと遅いかな?
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もうひとつは、室生寺の五重塔。こちらも国宝です。
で、室生寺の写真を探したんだけど、なぜか見つからない。おかしいなぁ。
たくさん撮ってるはずなんだけど、ファイルごと見つからない。
あっ、ファイルってパソコン内のファイルじゃなくて本当のファイルね。昨日の瑠璃光寺の写真と同様、室生寺の写真もまだプリント時代のものだから。
…ということで、Wikipediaの写真を拝借しました。


こじんまりとした朱塗りの外観が、木々に溶け込みながら主張しています。
また、五重塔に至るアプローチは階段になっていて、下から仰ぎ見る五重塔がとても大きく立派に見えます ↓ 。

この五重塔が1998年の台風による倒木の直撃で大きな被害を受けたのは記憶に新しいところです。その後修復され今の姿になったのですが、私はどちらかと言うと今の鮮やかな朱塗りよりも以前の色あせた感じの方が好きだったかな…と勝手なことを感じております。
…が、オリジナルがそうだったんだろうから仕方ないですよね。
あと室生寺といえば「土門拳」。今でも土門拳さんの室生寺の写真を見ると行きたくなります。
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今が旬かな?もうちょっと遅いかな?
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2013年05月09日
五重塔と三重塔
興福寺には五重塔と三重塔があります。


これが三重塔 ↑ 。
五重塔には行ったけど、三重塔なんてあったかな?っていうひとが多いんじゃないでしょうか。
興福寺の伽藍の中で、三重塔だけ一段低いところにあるのと、こじんまりしてるので迫力では五重塔には適わず、記憶に残りにくいのかもしれません。
こっちが ↓ (ちょっと白とびしてますが)一年前に撮った五重塔。


やっぱり、どっしりとした重厚感がありますね。
ちなみに三重塔は、
1143年の創建。現在のものは、1180年に被災し再建されたもの。北円堂とともに興福寺最古の建物で、鎌倉時代の建物だが、木割が細く軽やかで優美な線が平安時代の建築様式を伝える…と。
五重塔は、
730年の創健。現在のものは、5回の被災・再建を経て、1426年に再建されたもの。軒の出が深く、奈良時代の特徴を随所に残していますが、中世的な豪快な手法も取り入れた力強い塔である…と。
そんなことが興福寺のホームページに書いてありました。
受ける印象はそれぞれに違いますが、どちらもきれいなプロポーションをしています。私的には、華奢ですっきりとした印象から三重塔の方が好みかも知れません。
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これが三重塔 ↑ 。
五重塔には行ったけど、三重塔なんてあったかな?っていうひとが多いんじゃないでしょうか。
興福寺の伽藍の中で、三重塔だけ一段低いところにあるのと、こじんまりしてるので迫力では五重塔には適わず、記憶に残りにくいのかもしれません。
こっちが ↓ (ちょっと白とびしてますが)一年前に撮った五重塔。
やっぱり、どっしりとした重厚感がありますね。
ちなみに三重塔は、
1143年の創建。現在のものは、1180年に被災し再建されたもの。北円堂とともに興福寺最古の建物で、鎌倉時代の建物だが、木割が細く軽やかで優美な線が平安時代の建築様式を伝える…と。
五重塔は、
730年の創健。現在のものは、5回の被災・再建を経て、1426年に再建されたもの。軒の出が深く、奈良時代の特徴を随所に残していますが、中世的な豪快な手法も取り入れた力強い塔である…と。
そんなことが興福寺のホームページに書いてありました。
受ける印象はそれぞれに違いますが、どちらもきれいなプロポーションをしています。私的には、華奢ですっきりとした印象から三重塔の方が好みかも知れません。
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2013年05月05日
土塀に門が…
こどもの日です。
GWも終盤です。
私にはあまり関係ありませんが…。
さて、今日の本題。
この土塀、旧大乗院庭園の一角なのでもともとは大乗院の土塀だったのかもしれませんが、

立派な土塀に建物の玄関が三つ埋め込まれています。
見た目にまったく違和感はないのですが、ひとつの土塀が何軒にも渡って続き、その土塀に建物の玄関が埋め込まれてるって、考えてみるとすごいことだと思いませんか?
これをきれいな形で維持していくだけでも大変なことだと思うのですが…。
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GWも終盤です。
私にはあまり関係ありませんが…。
さて、今日の本題。
この土塀、旧大乗院庭園の一角なのでもともとは大乗院の土塀だったのかもしれませんが、
立派な土塀に建物の玄関が三つ埋め込まれています。
見た目にまったく違和感はないのですが、ひとつの土塀が何軒にも渡って続き、その土塀に建物の玄関が埋め込まれてるって、考えてみるとすごいことだと思いませんか?
これをきれいな形で維持していくだけでも大変なことだと思うのですが…。
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アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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2012年05月16日
校倉造って・・・
今回は正倉院も整備工事中で見れませんでしたが、法華堂近くに移築された校倉の経庫があるので、そっちを見ることにしました。子供たちは学校で習って印象深い大仏殿と校倉造には反応を示します。正倉院と同じ・・・とはいきませんが、こっちの校倉も小さいながらも迫力十分です。

余談ですが、校倉の日影で一休みしているご夫婦がいい感じです。
それと、お決まりの思いっきり白とび。でも ↑ の写真は敢えて暗いところを狙った写真ではないから戴けない。建物の影が少し暗くなっても空は青く抜けて欲しかった。こういう写真になると家族旅行などでは使いづらいですね。なんかいつも曇り空みたいになっちゃう。比較するわけじゃないけど、ずっと前に使ってたオリンパスの古いコンデジは空の色が最高にきれいだった。
同じような写真ですが、 ↓ は一応軒裏にフォーカスロックしての写真なので我慢できますね。


←法華堂経庫の説明です。
ところで校倉造って、湿気による木の膨張と収縮で木と木の隙間が調整されて、室内の湿度を一定に保って宝物の湿損を防いだ・・・って学校で習いませんでしたか?
この話、実際には重い屋根荷重を受ける校木の隙間があくことはほとんどないようですし、隙間が空いたとしても校木の収縮だけの隙間では十分な調湿は期待できないようで、結局のところ、校木の材料であるヒノキがもつ調湿力や宝物を入れていた辛棺(杉や桧の棺)が保管環境を比較的一定に保っていたこと、高床であったことが虫害を防いだこと・・・などが宝物を維持できた要因のようです。
そうなると、校木の三角形はなぜあの形になったんだろう…って思いませんか?
調湿機能を発揮しやすいための形だって習った気もするけど、単なるデザインなのかな?って。
これについては、以前たまたま図書館で借りて読んだ ↓ の本に(推論ですが)書いてあった記憶があったので、この度確認のため再び借りてきました。(読んだ記憶からこの本に断定するまで、相当必死で探しましたけどね。)

杉のきた道―日本人の暮しを支えて (中公新書 419)
絶版本で内容の充実した本なので、いまでは高めの価格の古本しかないようです。
この本では、
丸太造(蒸籠造、校倉造も同じ)は古くから亜寒帯の針葉樹林域で作られてきたが、日本の校倉造のように三角形ものはない。これは、亜寒帯の針葉樹林域ではカラマツなどの直径20~30センチ級の中小経木が多いのに対して、日本では杉や桧の直径1メートル前後級の大径木が多く、森林状況から見て伐採した丸太をそのまま使っての丸太造りの技法が自然発生する事はあり得なかったとしています。温暖な日本では木が育ちすぎてしまうということです。丸太がそのまま使えないとなると木取りするのは当然の流れで、 ↓ の図のように大径材から6分割に三角形の材を木取りして使ったのだのだろう…と。

↑ こんな風に半分の丸太に対して3本の校木を木取りしたらしい。
(でも、結果的には正倉院ではこの気取りによる木目であったのは半分強ぐらいだったらしいので、限定するには程遠い数字かもしれませんが。)
世界に例を見ない独特の面取三角形断面の校木は、湿度の調節あるいは水切りをよくするためともいわれていますが、それよりも入手しやすい直径の大材を用いたときの、割りやすく無駄の少ない木取法によって設定された断面形が規格化されたものだった…ということです。
日本人は登呂遺跡の時代から板材を切り出す(というか当時は割り出す…かな)技術は持っていたようですが、工具が発達していた訳ではなので、少しでも割る箇所が少なく同じ断面を得られ、無駄の少ない効率的な方法という事でこの木取りになったようです。
調湿機能を発揮しやすい形、というよりも説得力があるように思います。そして、決して彫りを深く見せたい…といったような意匠的な発想から生まれたものではないようです。
物の形には、説得力のある理由があるということ。深く肝に銘じたいと思います。
華厳宗大本山 東大寺
所在地:奈良市雑司町406-1
余談ですが、校倉の日影で一休みしているご夫婦がいい感じです。
それと、お決まりの思いっきり白とび。でも ↑ の写真は敢えて暗いところを狙った写真ではないから戴けない。建物の影が少し暗くなっても空は青く抜けて欲しかった。こういう写真になると家族旅行などでは使いづらいですね。なんかいつも曇り空みたいになっちゃう。比較するわけじゃないけど、ずっと前に使ってたオリンパスの古いコンデジは空の色が最高にきれいだった。
同じような写真ですが、 ↓ は一応軒裏にフォーカスロックしての写真なので我慢できますね。

ところで校倉造って、湿気による木の膨張と収縮で木と木の隙間が調整されて、室内の湿度を一定に保って宝物の湿損を防いだ・・・って学校で習いませんでしたか?
この話、実際には重い屋根荷重を受ける校木の隙間があくことはほとんどないようですし、隙間が空いたとしても校木の収縮だけの隙間では十分な調湿は期待できないようで、結局のところ、校木の材料であるヒノキがもつ調湿力や宝物を入れていた辛棺(杉や桧の棺)が保管環境を比較的一定に保っていたこと、高床であったことが虫害を防いだこと・・・などが宝物を維持できた要因のようです。
そうなると、校木の三角形はなぜあの形になったんだろう…って思いませんか?
調湿機能を発揮しやすいための形だって習った気もするけど、単なるデザインなのかな?って。
これについては、以前たまたま図書館で借りて読んだ ↓ の本に(推論ですが)書いてあった記憶があったので、この度確認のため再び借りてきました。(読んだ記憶からこの本に断定するまで、相当必死で探しましたけどね。)
絶版本で内容の充実した本なので、いまでは高めの価格の古本しかないようです。
この本では、
丸太造(蒸籠造、校倉造も同じ)は古くから亜寒帯の針葉樹林域で作られてきたが、日本の校倉造のように三角形ものはない。これは、亜寒帯の針葉樹林域ではカラマツなどの直径20~30センチ級の中小経木が多いのに対して、日本では杉や桧の直径1メートル前後級の大径木が多く、森林状況から見て伐採した丸太をそのまま使っての丸太造りの技法が自然発生する事はあり得なかったとしています。温暖な日本では木が育ちすぎてしまうということです。丸太がそのまま使えないとなると木取りするのは当然の流れで、 ↓ の図のように大径材から6分割に三角形の材を木取りして使ったのだのだろう…と。

↑ こんな風に半分の丸太に対して3本の校木を木取りしたらしい。
(でも、結果的には正倉院ではこの気取りによる木目であったのは半分強ぐらいだったらしいので、限定するには程遠い数字かもしれませんが。)
世界に例を見ない独特の面取三角形断面の校木は、湿度の調節あるいは水切りをよくするためともいわれていますが、それよりも入手しやすい直径の大材を用いたときの、割りやすく無駄の少ない木取法によって設定された断面形が規格化されたものだった…ということです。
日本人は登呂遺跡の時代から板材を切り出す(というか当時は割り出す…かな)技術は持っていたようですが、工具が発達していた訳ではなので、少しでも割る箇所が少なく同じ断面を得られ、無駄の少ない効率的な方法という事でこの木取りになったようです。
調湿機能を発揮しやすい形、というよりも説得力があるように思います。そして、決して彫りを深く見せたい…といったような意匠的な発想から生まれたものではないようです。
物の形には、説得力のある理由があるということ。深く肝に銘じたいと思います。
華厳宗大本山 東大寺
所在地:奈良市雑司町406-1
大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~ご相談から雑談までお気軽にどうぞ。
2012年05月15日
奈良公園周辺で…
今回はあんまりうろうろしてないから少ないですが、奈良公園周辺の気になったところ。
まずは定番から。
(今回は見なかったから一応挙げておきます。)

奈良国立博物館 なら仏像館入口。
入口だけど、こっちは正面じゃなくて裏側。奈良国立博物館のホームページを見ると、この写真の東側が入口、反対側の西側が正面とはっきり書いてあります。なぜ正面が入口じゃないのか?新館の計画と関係がありそうですが、詳しいことは知りません。
正面の写真は今回ないけど、正面に比べて手抜きした感じ。仕方ないか、裏側だもんね。
だからという訳ではないが、はっきり見えない写真にしておいた。

奈良国立博物館 青銅器館外観。
本体は洋館ですが、こっちは日本の蔵っぽいです。

奈良国立博物館新館。
地下回廊と長いスロープが印象的な吉村順三氏設計の建物。
今回は中に入らなかったので、写真はこの一枚。おもしろ部分の写真は全部まとめて次回へ持ち越し。


ちょっとモダンな葛屋さん。
この日、暑さのせいか中は超満員。

大和棟の古美術&抹茶喫茶。

自然派のフレンチ・カフェ。
もうひとつあったけど、手ぶれがひどいので割愛。
どれもいい感じでした。
ほんとは写真記念館にも行きたかったけど、みんな歩く元気はないし、奈良公園周辺は大渋滞で車で移動するのは無理…ということで断念。
それが一番残念でした。
奈良国立博物館
所在地:奈良市登大路町50番地
設計:片山東熊、宗平蔵
竣工:1894年
奈良国立博物館新館
所在地:奈良市登大路町50番地
設計:吉村順三
竣工:1972年
吉野本葛 天極堂
所在地:奈良市押上町1−6
友明堂
所在地:奈良市春日野町2
ムッシュ・ペペ
所在地:奈良市登大路町58−1
まずは定番から。
(今回は見なかったから一応挙げておきます。)
奈良国立博物館 なら仏像館入口。
入口だけど、こっちは正面じゃなくて裏側。奈良国立博物館のホームページを見ると、この写真の東側が入口、反対側の西側が正面とはっきり書いてあります。なぜ正面が入口じゃないのか?新館の計画と関係がありそうですが、詳しいことは知りません。
正面の写真は今回ないけど、正面に比べて手抜きした感じ。仕方ないか、裏側だもんね。
だからという訳ではないが、はっきり見えない写真にしておいた。

奈良国立博物館 青銅器館外観。
本体は洋館ですが、こっちは日本の蔵っぽいです。

奈良国立博物館新館。
地下回廊と長いスロープが印象的な吉村順三氏設計の建物。
今回は中に入らなかったので、写真はこの一枚。おもしろ部分の写真は全部まとめて次回へ持ち越し。

ちょっとモダンな葛屋さん。
この日、暑さのせいか中は超満員。
大和棟の古美術&抹茶喫茶。
自然派のフレンチ・カフェ。
もうひとつあったけど、手ぶれがひどいので割愛。
どれもいい感じでした。
ほんとは写真記念館にも行きたかったけど、みんな歩く元気はないし、奈良公園周辺は大渋滞で車で移動するのは無理…ということで断念。
それが一番残念でした。
奈良国立博物館
所在地:奈良市登大路町50番地
設計:片山東熊、宗平蔵
竣工:1894年
奈良国立博物館新館
所在地:奈良市登大路町50番地
設計:吉村順三
竣工:1972年
吉野本葛 天極堂
所在地:奈良市押上町1−6
友明堂
所在地:奈良市春日野町2
ムッシュ・ペペ
所在地:奈良市登大路町58−1
大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~ご相談から雑談までお気軽にどうぞ。