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2016年11月13日

静かな時間が流れていた。

住人はおばあさん一人。


長年住み続けてきた家を直すことになった時に浮かべていたうれしそうな顔と、

目にうっすらと光ったものが思い出される。


その古民家の改修工事の現場をのぞく。

主には傷んだ箇所の修理と、湿気を床下に呼び込まないための対策工事。


中をのぞくと、大工さんが一人、



黙々と柱の根継ぎの加工をしていた。


現場が、



廻りの風景と同調しているような気がした。


一通り確認が終わり帰り支度を始めると、

突然の予期せぬ来訪者に挨拶を交わしたあとは、

我関せず…とばかりに、

ご自分のやるべきことを一つ一つこなしていたおばあさんが、

曲がった腰を伸ばし、笑顔で見送りに出てくれました。



静かでとても心地いい時間の流れを感じました。



  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 12:12Comments(0)建築独り言京都の建築と雑記帳現場ひとりごと