枝葉末節 › 2017年08月

2017年08月31日

素朴さと古民家らしさ。

先日、暑さ凌ぎに飛び込んだ古民家カフェ ↓ 




と、先月行った隠れ家的な古民家カフェ ↓ 




を比較してみました。


簡単に言えば、

都市部にあり、いわゆる古民家ではなく、見た目は普通の住宅で、

その後の改修も、より自然に考えられているのが前者で、

20軒分の古材を利用して建てられた古民家風の建物だけあって、

かなり頑張ってるのが後者の方、そんな感じです。


後者の方は、古民家然としてるんですが、

素朴さ…というのはなぜか伝わってきません。


どちらがどう…ということはありませんが、

いまの在り様と同じように、

ちょっと行くには前者、

もう少し気合を入れていくときは後者になるのかな…と。


前者の方はなんとなく力の抜け具合が素敵ですし、

後者の方が、頑張り具合がかっこいい感じです。

あくまでも、個人の感想ですが…。


今の在り様というのは、人間と同じように

今までの経験がなんとなく建物に現れてくるのかもしれませんね。


近くにもう一軒、前者に近い方の古民家カフェがあるので、

また調査を兼ねて行ってみようと思います。

…が、過去に何度か試みましたが、

いつも満席で入れた試しがありません。


大変繁盛しているのか、

私の間が悪いだけなのか?

それは私には判断できませんが…。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 22:12Comments(0)建築独り言京都の建築と雑記帳

2017年08月30日

どうしたらいいでしょう?

田舎に誰も住んでない古民家があるんですが、

どうしたらいいでしょう?


打ち合わせの合間に、

そんな相談とも雑談ともとれるようなお話をされることが時々あります。


特に、最近増えてきたような気がします。

それも古民家が注目されているからなのでしょうが、





せめて、

住みたいのか、

利活用したいのか、といった

ある程度のお考えだけはお聞かせいただきたいものです。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 07:13Comments(0)建築独り言

2017年08月26日

最古級の便器

昨日、滋賀県の古民家で日本最古級の便器が見つかった

…というのがニュースになっていました。


TOTOの前身にあたる日本陶器製で

1914~17(大正3~6)年に製造したものらしいです。

形は今と大きくは変わりません。



…で、そのニュースを聞いて思い出したのが、なぜか「陰翳礼賛」。



たしか、昭和初期に書かれたものだと記憶しているので、

谷崎潤一郎が、

『真っ白な陶器で出来ていて…

日本家屋としっくり調和するような形式のものが売り出されていない』

…と書いた時に目にしていたのは、この便器だったのかもしれません。


江戸末期から生産が始まり、

大正から昭和にかけて、非常に便利なものとして、

すでに当たり前になりつつあった衛生陶器は、

いまでこそ、いろんな色や形に種類があって、

陶器ではない新素材のものもありますが、

便所に衛生陶器を設置しないということが考えられないぐらいに一般化し、

違和感を感じないぐらいになってしまいました。

それでもやっぱり和風建築にはそぐわない…と感じることが多いのも確かです。




私も著者のいう、

『もし東洋に西洋とは全然別箇の、

独自の科学文明が発達していたならば、

どんなにわれわれの社会の有様が

今日とは違ったものになっていたであろうか…』

という『小説家の空想』に便乗して、そんな世界を眺めてみたいものです。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 23:15Comments(0)独り言

2017年08月25日

インスペクションの副作用

先日古民家床下診断の講習を受けましたが、


古民家床下診断では、

クライアントはパソコン画面に釘付けになります。


古民家鑑定書が出来上がってご説明に伺うと、

その内容に涙を流して喜んでいただけた事もあります。


伝統耐震診断では、

昨今の耐震に対する意識付けのお蔭で、

その結果に一喜一憂することなく冷静に聞き入っていただけます。





その3つが揃った古民家インスペクションは、

それぞれの見方でその建物のコンディションを診るという

技術的な診断ではありますが、

その結果もさることながら、

いまどういう状態なのか…が分かったことによる

クライアントの心の充足度にも作用していることを痛感します。


副作用というより、こっちの方が本来の目的に近いのかもしれません。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 21:30Comments(0)独り言古民家

2017年08月24日

独自ルールで…

京都市の独自の、建築基準法の適用を除外できるという条例を利用して、

建築基準法の適用を除外したうえで、

内装の改変を行う町家の第一号が発表されました。

正確には、「京都市歴史的建築物の保存及び活用に関する条例」…※①といい、

景観的、文化的価値を有する今日町家の歴史的建造物の

保存活用を推進するための京都市の条例です。



これが、「長江家住宅」という町家で初めて運用されるそうです。

http://www.city.kyoto.lg.jp/tokei/page/0000224582.html

http://www.ritsumei.jp/news/detail_j/topics/?news_id=13187&year=2015&publish


すでに同じ様な条例で、

「京都市伝統的な木造建築物の保存及び活用に関する条例」…※②があり、

これについては、

龍谷大学の深草町家キャンパスで運用されています。

龍谷大学で採用された時点の条例…※②では、

この制度を利用するのに建築審査会を経なければなりませんでしたが、

今回の条例…※①では、建築審査会の包括同意基準を活用することで、

この制度を利用することが出来るようになりました。


なんだかややこしい話ですが、

要するに、遵守すべき建築基準法を守らなくてもいい改修工事が、

以前に比べれば簡単な手続きで出来るようになったので、

手続きの時間も短縮しましたよ…ということのようです。


これは(その良否は別にして)画期的な話です。


古民家など、古い建物に手を入れる場合に、

必ずと言っていいほど、

建築基準法の規制への適合が課題になってきますからね。


ところで、今後この物件は昭和50年以前の姿に復元されるそうです。

この物件については登録文化財であり、

インバウンドを意識した簡易宿所としての運用されるようなので、

「復原」という発想も悪くはないのでしょうが、

活用方法によっては、そこが一番慎重になるべきところだと私は思います。



これは京都市の独自ルールです。

他の行政は京都の成り行きを気に掛けながらも静観している

…といったところなのでしょうか。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 00:41Comments(0)建築独り言京都の建築と雑記帳

2017年08月22日

暗さもメリット

昨日UPした古民家カフェの心地よさを考えてみた。


まずはこの時期だから、

とりあえず火照った体を冷やすための「涼しさ」が一番なのは当たり前。

これがなければ快適にはならない。

快適でなければ心地よくはならない。


で、涼しさで身体が落ち着いた後は…というと、

五感に訴えてくるもの全てに嫌味がないことが必要条件。

この時点で嫌味を感じると、もう心地よさには結びつかない。

好みでなくてもいいので、嫌味がないことが大切です。


十分条件は、おそらくその時々で変化します。


この日、私が一番心地よかったのは「明るさ」です。

「明るさ」というよりは、

「暗さ」といった方がニュアンスが伝わりやすいのかもしれません。


容赦ない陽射しに照りつけられ、

火照った身体、まぶしさを感じ続けた目には絶妙な「暗さ」でした。

仕事の話もしましたが、書類を見るような話ではなかったため、

必要にして十分でした。


そしてその暗さが、

たぶん古民家でよくデメリットとして挙げられるぐらいの「暗さ」でした。



 
 ↑ 最近のカメラは性能が良くて、明るく撮れすぎますね。


とにかく今の日本の住宅は明るすぎるぐらいに明るいので、

あの「暗さ」はデメリットと感じる方が多くおられます。

暗さもメリットになり得ますよ…とお話しさせていただくても

中々納得いただけず、

明るく明るく…という方がまだまだ多いのが現実です。


タスク・アンビエント照明といって、

全体は明るすぎず暗すぎない調度よい明るさとしておいて、

作業などで明るさが必要な時には、

必要な明るさを必要な場所に追加する事。

そんな照明方法が主流になって来ているんですけどね。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:23Comments(0)建築独り言

2017年08月21日

古民家カフェ

まだまだ、暑さは続きます。


打合せを終え、

蚊に喰われながら、



この暑さの中での現調。

普段室内作業が多い分、身に応えます。


身に応えるので、

火照った体を冷ますため、

しばし「涼」を求めて ↓ 、



 ↑ こんな古民家カフェに入ってみました。


涼しくて、

心地よくて、

仕事の話もしながら、

お昼ごはんも戴いて、

少しばかり長居してしまいました。

ありがとうございました。


ところで、

最近、ブームなので、こういうお店が増えました。

でも、増えたと同時に、

「ん?」とか「あれ~?」って言いたくなるような

改装がなされているケースも増えました。


私たちの立場からすると、

ブームに乗ることよりも、

これを一過性で終わらせないこと、

そして、安全と安心と一緒にお届けする事の方が

大切なはずなんですけどね。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 07:17Comments(0)建築独り言

2017年08月19日

謙虚さ

「住宅は住むための機械である」

とは、巨匠 ル・コルビジェ のことばですが、

「住宅の謙虚さが住む人の生活を引き立たせます。」

…と、誰かが言ったとか言わないとか。


感じ方は人によって違うのでしょうが、

私は、教訓にしている言葉の一つです。


例えば、


晴れの日に着飾って、

玄関先で撮った家族写真がバックの住宅に負けていたり。





記念日にもらった花束や節句の飾り物が、

背景に飲み込まれてしまっていたり。


少し無理して買った絵画を飾ってみたけど、

飾るところもないし、飾ったとしても全く映えなかったり。


そんな状況は、想像に難くありません。





古民家の様に自然素材だけで…という訳には行かないかもしれませんが、

そういった謙虚さが、生活の彩をより鮮明にしてくれるはずです。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 08:50Comments(0)独り言

2017年08月18日

蝉の社会。

盆前ぐらいから、天気のせいもあって、少し暑さがやわらいだ感じもある。

でも、やっぱり蒸し暑さという暑さからは解放されず、襲い掛かってくる。


そんな昨日、机の前に座ったら、

なんとミンミンゼミの声が聞こえてくるじゃないですか。


東京ではよく聞くミンミンゼミの声ですが、

関西の都心部では、ミンミンゼミの声をほとんど聞いたことがありません。


もうずいぶん前からヒグラシやツクツクボウシの声が減ってきています。

最近はアブラゼミの声もドンドン小さくなって、

クマゼミの声に圧倒されています。

子供たちのセミ採りの虫籠の中も、クマゼミでいっぱいです。


余談ですが、虫籠にアブラゼミとクマゼミを一緒に入れると、

力強いクマゼミの羽ばたきに、

アブラゼミの羽がボロボロになってしまうんですよね。



wikipediaより


ググってみたら、

環境の変化や温暖化の影響、

都市部の土が固くなっていることなどが理由で、

関東以西の都市部ではアブラゼミが減ってるらしいです。

クマゼミはどんどん勢力を拡大中。


ミンミンゼミはというと、少ないけど関西にもいるそうです。

聞いたことないけどね。


関西の都市部のセミ社会は、クマゼミに支配されかかっています。


そんなことを考えていたら、

大型スーパーとか、会社のM&Aの縮図に、

クマゼミとアブラゼミが重なってきました。


先日お話しさせていただいたある方は、

「古い建物や町並みをそのまま残そうと思っても残せない、

そのまま使おうと思っても使えない、そんなのは日本だけですよ。」

…と仰ってました。


古い町並みや古民家も、

どんどん侵食され、支配されてしまっています。


アブラゼミの場合とは違い、

こっちの話は、人間の考え方ひとつで変えられる話なんですけどね。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 07:04Comments(0)独り言

2017年08月17日

小さな緑

毎日暑いですね。


暑い中バスに乗って視察です。

この日はこんなところ ↓ 、



いわゆる古民家にしては、少し梁のメンバーが細いところがミソ。



なんとなく、近場の異国感もあったりして、なかなか面白いところです。

そして、今回見るべき場所は ↓ ココ。



石コロゴロゴロ。


今回の視察には関係ありませんが、

小さな人工の緑に






どうしても暑さで険しくなりがちな表情を和らげてもらいました。





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