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2012年09月25日

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

阪神尼崎駅からまっすぐ南に下ったところにある開明小学校。
以前、本興寺を見に行ったときに一緒に写真を撮ってきました。

この学校は元々は室戸台風の災害復興事業として建てられたそうです。
今は学校としての役目を終え、市役所の別館として使われています。

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

正面のエントランス。
この部分には戦後増築した建物がくっついていたらしいですが、リニューアルの際に撤去され、元の姿に復元されたそうです。

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

中に入ると、木造階段がギシギシと迎えてくれて、すごくいい感じでした。
私が通っていた小学校には当時まだ木造校舎が残されていて、4年生の一年間(だったかな?)を木造校舎で過ごしました。そんな経験があるので、なんか懐かしい感じがしました。
音をたてないように…とチャレンジしてみましたが、一歩目からギ、ギ、ギ…と。
無理でした。

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

裏側は船の艦橋をイメージしたかのような外観です。

船の艦橋をイメージした建物は、この1930年前後に多いようです。
例えば、大阪朝日ビル(1931年竣工)。

1930年と言えば昭和5年。
あっ、この間 円満字さん に教えてもらった昭和5年だ。(こっちの話です。)

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

丸窓のこんな格子もしゃれてます。

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

校庭は公園になっています。丁度昼時だったので、サラリーマンも含めて、何人かが弁当を拡げて食べていました。

建てられた当時とは用途は異なっていますが、安易に解体せずに使っているところを好ましく感じました。

機銃掃射の弾痕の残る塀~旧開明尋常小学校

で、コレが機銃掃射の弾痕が残る塀。
開明小学校の塀です。
塀の向こうが校庭、その向こうに ↑ の元校舎があります。
意識しないと通り過ぎてしまいそうですが、そういう眼で見ると、結構生々しい傷跡でした。

機銃掃射から必死で逃げた…という話は死んだ父親からよく聞いた話ですが、これを見ると、それが如何に怖いものだったかが実感として伝わってくるようでした。


尼崎市役所開明庁舎(旧開明尋常小学校)
所在地:尼崎市開明2-1-1
設計者:尼崎市営繕課
構造・階数:鉄筋コンクリート造3階建
竣工:昭和12年





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15│Comments(0)兵庫の建築と雑記帳
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