2012年06月17日

1928ビルの写真から考えたこと

昔、京都の三条通りをぶらぶら歩いていて釘付けになりました。
おもしろいなぁ…って。
1928ビルの写真から考えたこと
1928ビルの写真から考えたこと
なんともいえないバルコニーの形。
バルコニー周りの細かい水平線とそれを形成する庇の納まり。
星型の窓。
塔屋に引っ付いてるのはなんだろう?
この写真では、ワーゲンのミニバスで隠れちゃってるけど、玄関周りのデザインと左右のランプもGOOD。

とてもキュートです。



このビルのこれまでの写真がプリントしたものしかなかったので、
この間、久しぶりに前を通ったときに、何枚かデジカメで撮ってきた。
ようやくデジタルデータの仲間入りです。

そこで、ちょっと建物の概要を調べてみた。
昔はいろんな本で調べたけど、今はインターネット。

すると簡単に、1928ビル、武田五一氏の設計とわかる。

一昔前は、建物の名前を調べるのも結構大変だった。だから、まぁいいか…と、私の中では名無しだけど有名なビルと言うのが一杯ある。ちょっと調べたけどわからなくても、何かのきっかけでわかることがあるので…と、そのまま放置してある。

数年前まで、このビルもそのひとつでした。何かの雑誌で見つけたので、今はちゃんと一致していますが…。

名前と建物の姿が繋がってない建物は、記憶の中から取り出しにくいから記憶も薄れて行き易い。インターネットで検索にヒットし易い情報のアクセス数が増え、検索で下位の方にしか表示されない情報のアクセス数が少なく、だんだん順位が下がっていくのと同じ。
プリントで保存してある写真にも同じことが言える。アルバムを開くのがだんだん億劫になってきて、ついついデジタルデータのある物を優先してしまう。デジタルデータが優先されるから、アルバムをまた開かなくなる。すると、写真の記憶がだんだん薄らいでいく。こんな写真があったはず…と思ってパソコン上のデータを探してから、「あっあれはプリント写真だ。」と思い出して書棚を探しに行く事が多くなった。更に、このプリント写真の記憶もどんどん薄らいで行っている。
このままがいいのか、プリントの写真を全部デジタルデータ化してしまった方がいいのかずっと迷っている。
全部デジタル化してしまうと、プリント写真を全く見なくなるもんね。全部デジタルデータ化してるから、それはそれでいいのかな?
いつもそんなことを考えて、結局成り行きに任せることになる。

世代的に、一応ちゃんとデジタルに対応出来てるけど、アナログの期間も長かったから、アナログのよさ…みたいな物を切り離せない世代なんだと思う。



しかし、便利な時代になったもんだ。
建物の位置などがわかると、ネットですぐに建物の概要がわかってしまう。

いいのかわるいのか・・・?


あっ、1928ビルの話だった・・・・・・『実に、キュートな建物です。』

それと、1928ビルの写真から考えたこと・・・は、ちょっと大げさすぎましたし、1928ビルとは全く関係ありません。ご了承ください。


1928ビル(旧大阪毎日新聞社京都支局ビル)
所在地:京都市中京区三条通御幸町東南角
設計:武田五一
竣工:1928年





大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 07:09│Comments(0)京都の建築と雑記帳
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