2012年02月02日

街並みの代謝?

これは以前にも書いた内容かもしれません。

↓のリンク先に写っている建物、

千里中央地区センター、設計は槙文彦氏。
南センタービル、設計は村野藤吾氏。
の二つです。

どちらも子供のころから慣れ親しんだ建物で、
建築を勉強し始めてはじめてその価値を認識した建物です。

たぶん、設計者の名前に完全に押しつぶされていたんだと思いますが、
設計者がわかって以降、改めて見に行った時に感じたオーラというか重みといったら、
言葉に出来ないぐらいのものに感じたと記憶しています。

どちらもそれぞれの主張があって、良い建物でした。

現在はともに解体され、
前者は50階建てのマンションに、
後者は鉄骨ALCのピンク色のショッピングモールになっています。

時代とともにいろんなものが変化していくことに異論を唱えるつもりはありません。
これらの建物の解体と新しい建物の建設は老朽化という名のもとの代謝と見るべきなのでしょうが、
なんか引っかかるものがあります。


今度は再開発の名の元に「よみうり文化センター千里中央」が、
54階建てのタワーマンションを併設した複合施設に生まれ変わるそうです。

今の建物はたしか大成建設の設計だったと記憶しますが、
千里中央には他にないレンガ色のタイル貼りで独特な雰囲気をかもし出しています。
それが54階建てのマンションになります。

昨今の駅前再開発にはマンションが付き物で、
大抵の場合「少子高齢化の解決に向けた提案」だとかなんとかという理由付けがされていますが、
分譲マンションにするのが一番資金の回収が早いからというのが本当の理由です。

千里中央に54階建てのマンションが本当に必要なのかどうか、
いろんな意見があってたぶん答えはないのでしょうが、
せめて改悪にならないようお願いしたいと思います。



http://senrinewtown.main.jp/20090118/003054/

http://senrinewtown.main.jp/20101025/010048/

http://senrinewtown.main.jp/20120201/220053/

http://senrinewtown.main.jp/20120108/220034/



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Posted by アーキスタジオ 哲 at 14:49│Comments(0)建築独り言
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