2010年09月27日
フラット
NHKの「仕事学のすすめ」という番組に、今月は星野リゾートの星野佳路氏が登場していた。なんとなく引き付けられるものがあってビデオに撮っておいたのですが、昨日全編通して見たので、少しばかり感じたことを書いときます。
氏の経営哲学に裏打ちされた経営方針や発想もさることながら、社員の使い方・育て方、元を質せば「人材」に対する考え方がすばらしいと思った。
氏の発想に、氏よって育て上げられた人材がうまく乗っかり、すばらしい実績を挙げる。
見ていて当たり前のことなのだが、この当たり前がなかなか出来ない。出来ないからうまく回らない。これも当たり前の話。
番組の中でポイントに挙げていたのは次の3点。
○ユニット型組織
○フラットな議論
○社員一丸となっての情報共有
詳しい内容は何らかの方法で番組を見ていただいた方が良いと思うので割愛しますが、上のすべてが社員のモチベーションを高めるための仕掛けであり、結果的に効率も上がり、人材育成にも繋がっていく。
氏自身が、先代から事業を継承したときの人材確保に苦労した・・・という話もあったので、考え抜いた末に得た結果なのだろうが、ここまで徹底し、実践できている企業はあまりないと思う。
畑違いではありますが、私があと20数年若ければ、このテレビを見てこの会社の門を叩いていたかも・・・。
そんな気にさせるように内容だった。
本当にすばらしい。
そんな気持ちでビデオを見終えた。
そして、同じようなフレーズを思い出した。
たしか 「怖いほどにフラットな組織」 だったかな。
日経アーキテクチュアで少し前に見た、伊藤豊雄氏の事務所を紹介した特集。
伊藤豊雄氏といえば、私の学生時代から現在まで、ずっと現役バリバリで第一線を走り続ける建築家。
当然、作品もすばらしい。
おそらくお二人に共通するのは、ご自身の高い洞察力(発想といった方がいいのかな)と「人」を分け隔てしない接し方。それと、そんな「人」と接して得た情報の吸収力。
普通の人間はちょっと偉くなると、下っ端の意見なんて耳に入らなくなるもんです。
お二人とも面識はないので想像の範囲を超えませんが、そんな気がする。