PR広告

  

Posted by at

2017年01月26日

思い入れ

一昨日の話で、「こだわり」というの印象が少し変わってしまいました。


時間が経てば忘れてしまって元の使いかたに戻ってしまうのでしょうけど、

今はまだ記憶に新しいので、今日は「思い入れ」という言葉を使うことにします。


強い思い入れが原動力になって生まれる空間には、

その思い入れの強さが表現されたものも沢山あります。


車が好きな人が建てたガレージハウスなんかがそれにあたります。





仕事を兼ねた空間で、料理研究家の広いキッチンと寝室だけの家、

なんていうのもそんな建築の一つかもしれません。





思い入れの質が随分異なり、崇高になりますが、

このような思い入れ先導型の建築の究極は宗教建築と言えそうです。


建物の用途は別にしてここで注目すべきなのは、

強い思い入れの実現のためには他の機能の後退は我慢できるよ…という考え方です。


根本になる考え方がそれぐらいはっきりしていると、

欲しいものの優先順位もはっきりし、

決めなければならないこともすんなり決められるはずです。


但しこの場合、考えかたの根本となる部分へのこだわりが尋常ではないため、

新たな迷いが生じることは避けられません。

住宅の場合に限って言えば、

ここはほとんど趣味の世界なので私が立ち入れる範囲は限られています。

クライアントご自身が、悩むことを楽しむ領域でもあります。




拘泥するのは、

沢山の満足を求めすぎることに原因があるのかもしれません。

考え方をシンプルにした方が答えは近そうですね。






アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
email:tkimura@archi-tetsu.com
URL:http://www.archi-tetsu.com
blog:http://astkim.citylife-new.com
Photo album:http://archi-tetsu.blogspot.jp/
facebookpage:https://www.facebook.com/archi.studio.tetsu  
タグ :ひとりごと


Posted by アーキスタジオ 哲 at 10:13Comments(0)独り言