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2013年05月08日

元はエスカミューズっていったかな…№2

昨日のつづき。

話を「旧エスカミューズ」に戻します。
見るからにバブルの匂いを感じるデザインですが、これも大正時代の煉瓦造の倉庫の再生で、設計は若林広幸氏。既存の煉瓦の壁と新設のコンクリート+ガラス+鉄骨が対比的に使用されています。若林広幸氏といえば、名前がよくメディアに出ていたころには、高松伸氏とならんでハイテクデザインの先駆者的な形でとり上げられることが多かったように思います。見るからに装飾過多に映る作風は賛否両論はっきりと分かれていたように思います。この建物も他聞に漏れず、そんな装飾的な部分がたくさんあって、最近の建物では合理化という名の元に見られなくなった装飾的な細部への拘りと気遣いが感じられます。



昨日と同じ写真ですが、平行して並ぶ2棟の煉瓦造の建物に軸を振ったアプローチが差し込まれています。

夕刻と言うこともあったのか現地では大きな違和感はなく、最初は気がつきませんでしたが、写真で見ると二つの妻壁が傾いてるのがよくわかります。





軸を振られたアプローチは、内部廊下へと続き ↓ 、



中庭の噴水まで、視覚的に貫いてます ↓ 。



これも両側の壁面の角度が違っているのが良くわかります。エントランスで気がつかなかった軸の「振れ」には、ここで気がつきました。

なんか微妙に違和感があったのはこういうことだったのか…と。

度肝を抜かれた建物も数々あったように思いますが、若林広幸氏といえば「鉄仮面」とか「鉄人28号」とか言われたあの南海電車のラピートのデザイナーでもあります。



この顔もさることながら、写真ではわかりにくいですが、楕円形が並ぶ窓が当時すごく斬新に感じたのを覚えています。

旧エスカミューズ
設計:若林広幸建築研究所
所在地:吹田市芳野町13-45
竣工:1989年


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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:22Comments(0)大阪の建築と雑記帳