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2012年11月22日

いつ見ても、何度見ても…~宝塚カトリック教会 その2

昨日の続き。



私の言葉なんか必要ないから、今日も言葉は少なめに…。





47年前の建物ですが、ほとんどすべてが竣工当初のまま使われています。
使う人の愛情がとても強く感じられました。




旧約聖書に、神の命令に逆らった罰で巨大魚の飲み込まれて腹の中で3日3晩過ごし改心するという話があるらしい。教えて戴いた。(要約しすぎでわかり難いな。)詳しく知りたい方はヨナ書と検索したらヒットすると思いますのでどうぞ。村野さんがこの話を知っていたのかどうかは定かではないが、私はその話をとの関連性を感じる…と案内して戴いた方が仰っていました。

ひとしきり写真を撮って、しばし椅子に座って空間に包まれてみました。このイスも47年前の村野さんの手によるものだそうですが、座面だけは信者さんが信州まで編み方を習いに行って、少しずつ編みなおしているそうです。座ってみると、自然に背筋が伸びるような椅子でした。

少し時間を置くと、巨大な魚のお腹のなかで包まれているような感覚になってきました。自己暗示にかかったのかもしれません。でも本当にそんな感じになってきました。包まれるようなやさしい空間でした。

前述の話では、罰として巨大魚のお腹の中にいる訳だから、快適な空間ではなかったんでしょうけどね。

そんなに沢山の教会を見たわけではないですが、どこの教会でも感じられるこの空間の「優しさ」みたいなものは一体なんなのでしょうか。これが神の包容力なのでしょうか?

教会に見学に行くと、神父さんであったり、シスターであったり、教会関係の方であったり、信者さんであったりと案内してくださる方はさまざまですが、必ずといっていいほど、この唐突な、どこの誰かもわからないような見学者を歓迎するかのように、丁寧に案内してくださる。この日も、ちょっとバタバタしていて…といいながらもご丁寧に説明していただき、案内してくださったことに本当に感謝いたします。有り難うございました。

宝塚カトリック教会
所在地:宝塚市南口1-7-7
設計:村野藤吾
竣工:1965年



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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)兵庫の建築と雑記帳