PR広告

  

Posted by at

2012年10月30日

ルーバーの秘めた実力を改めて実感~クロスウェーブ梅田

この写真の角度から見るとほとんど見えないけど、正面から見ると白いルーバーの隙間から黒い外壁と窓がうっすらと見えます。



建物の立面をルーバーで隠しちゃった…と言うべきなのか、このルーバーこそが立面なのか、そんなことはどっちでもいいんだけど(やっぱりよくないかな…?)、ルーバーというか、ちょっと巾を広げて、日本の格子までを含めた見えそうで見えない、見えなそうで見える感覚はホントに不思議だな…と常々思います。

格子でさえそうなのに、簾ってもっと不思議です。

 ↓ これは以前にも掲載した写真ですが、



外から中を見ると ↑ こんな感じで、ほとんど見えませんが、
中から外を見ると ↓ しっかりと見えるんです。



で、もっと不思議なのが、中から外を見ているときに外側にちょっと気になるものがあったりして、簾に近づいて凝視すると急に見えに難くなるんです。

そしてこれは、外が暗くて中の方が明るくなる夜になると逆転します。
なんて不思議な仕掛けなんでしょうか。

言葉で表現するとこんな感じなんですが、わかりにくいですね。
この感覚が知りたい方は、体感してみるしかないです。

とにかく、日本の文化ってすごい。

ということで、このクロスウェーブ。ルーバーの面はナナメから見ると面なんだけど、その面がルーバーのおかげでそれほどマッシブに感じることもなく、なんかいい感じです。

で、最初の方の疑問。立面は、ルーバーそのものなのか、それともその奥に控える外壁なのか。

ダブルスキンのときの永遠の疑問かもしれません。

それと、私の場合、昨日の神戸国際会館は格子っぽく見えてなんとなく日本的に感じるんだけど、今日のクロスウェーブ梅田のようなルーバーの類にはあまり日本的なものを感じません。その差をはっきりと言葉する事は出来ませんが、私の中で受け取る感覚の微妙な差があるのは事実です。これを言葉に出きればいいのでしょうが、わたしの今のボキャブラリーの限界を超えているようです。ぴったりの言葉が見つかればまたお伝えすることにします。


クロスウェーブ梅田
所在地:大阪市北区神山町1-12
竣工:2005年
設計:大江匡/プランテック総合計画事務所
延床面積:11,158.79㎡
構造・階数:S造・地上9階





アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~大阪・吹田・千里ニュータウンにある建築設計事務所です。
~建築・住宅設計のご相談から雑談まで、まずはお気軽にご連絡ください。
email:archi_tetsu@osaka.zaq.jp
URL:http://www.archi-tetsu.com
blog:http://astkim.citylife-new.com
  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:14Comments(0)大阪の建築と雑記帳