枝葉末節～アーキスタジオ哲 一級建築士事務所のブログ～

  

近江日野商人館で日野商人を勉強し、最後に渡された訓示です。



『近江日野商人の経営理念・慎み十か条』。

慎みの心
一． まず、謙虚な人間となれ。社会奉仕の実践を。
一． 「お蔭様で」の心をもて。
一． とにかく、誠実であれ。
一． 品質は店の命である。悪徳業者になるな。薄利多売の精神を。
一． 商品はお客様のへ贈る真心である。
一． 慢心するな。原点を大切に。
一． とにかく、堅実な商いをせよ。もめ事を起こす商いをするな。
一． 一攫千金をねらうな。
一． 長年の信用や技術を基に発展せよ。
一． 部下への気づかいを忘れるな。部下のやる気を起こす工夫をせよ。

いいことが書いてあります。
だけど、よく考えてみると当たり前のことです。その当たり前がなかなか出来ない。
やってるつもりが出来てない…ということもあるでしょう。
だから、字で見て、頭で考えて、自分を戒めなさい、そう言われているようです。
経営理念ですが、普段の生活にも通じるものがあります。

心に刻み込みたいと思います。




当たり前のことが書いてあるといえば・・・自己啓発本などにも同じことが言えます。言葉の選び方や話の展開はそれぞれに違うけど、よく考えてみれば同じ事を言ってるものが多数あります。そして、言ってる事はすごく当たり前のことだったりします。突き詰めれば、シンプルに当たり前のことを当たり前にしなさい…と言うことなんだと理解しています。その根底にあるのが「謙虚さ」です。謙虚さこそが日本人の最大の美徳だと私も思います。

そして、上の十か条では最初の 「まず、謙虚な人間となれ。」、ここ にすべてが集約されています。

日野商人館には1849年に作られた竹島の載ってる日本地図がありました　↓　。
なんでも、商人の家の蔵に眠っていたとか…。
　


この手の問題では、「謙虚」と言う言葉が難しい立ち位置になりますね。




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