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2012年09月30日

300年前の建築~文化財の保存修理現場を見学。

兵庫県福崎町にある大庄屋「三木家住宅」。
一番古い部分は300年前の建築です。
その保存修理工事中の現場を見学させていただきました。







文化財級の建物の保存修理工事には民間では考えられない時間と労力が必要です。最初に現地を調査に入ってから、調査、協議、申請などを経て、調査しながらの解体でここまで約10年。まだ最低数年はかかるそうです。

300年前の建物で、ここでスケルトン状態にして保存修理工事をすることによって、更に200年以上持つ建物になります。従って、安易な新建材の使用が建築の寿命を縮めてしまう可能性があるので、それを考慮に入れた材料の選択が重要だとか。他にもいろんなお話をお聞きしましたが、建築という括りのなかでは同じなのに、時間の流れ・調査方法・工事の進め方・材料の選択など、どれをとっても軽いカルチャーショック状態。でも、とても新鮮で刺激的な話でした。

こういう考え方をそのまま現代の建築に転用する事は出来ませんが、本来あるべき姿として、こっちの考え方のほうが健全なのかもしれません。そんな風に感じました。




アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)兵庫の建築と雑記帳