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2012年08月17日

上新田で見つけた段蔵の不思議

段蔵。
建築大辞典によると、
『主として淀川下流の低湿地で、洪水時の避難のために宅地内に盛土をして石垣を築いた台地に建てられた土蔵。貴重品、家財、食糧などを収納する。濃尾平野の「水屋」、関東地方の「水塚」に相当する。』
とあります。

以前見た寝屋川辺りの段蔵も、淀川の堤防から見下ろし気味の角度だったように記憶していますので、堤防がなかった時代に苦肉の策として考え出された建築の形なんだと思います。



で、この写真ですが、盛土や石垣は見えないけど、段蔵です。
場所は、豊中市上新田。
私のブログではおなじみの千里中央のすぐ南側の地区です。

昔は千里丘陵のすぐ南に海や湖の岸があったらしいので、過去には洪水の被害にあった…ということも全く考えられないことではないのですが、今を知る限り、ちょっと不思議な感じがします。

この段蔵も、冒頭の引用と同じように水害の避難のために建てられたものなのでしょうか?
もしくは、なんらかの違う理由で建てられたものなのでしょうか?

まさか、偶然段蔵になっただけ…ということはないと思いますが・・・。



アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)大阪の建築と雑記帳