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2012年08月01日

もうすぐなくなっちゃう その3~「二つの建物の間」

<昨日、一昨日のつづき>

千里南センターと千里市民センターの間の空間。
ここがなんとも言えずに好きです。


間の空間ですが、構造的には市民センター側の一部です。


こっちが南センター。


こっちが市民センター。


渡り廊下からの見下げ。


渡り廊下からの見上げ。


渡り廊下。


1階ピロティー。

解体してしまったら、もう戻ってはきませんよ。
ほんとに解体しちゃうんですか?

もう解体しちゃった同じく村野さんの千里南センター専門店だって、千里中央にあった槙さんの千里中央地区センターだってもう戻ってこないんだから・・・。

ストック型社会への転換がすすむなか、本当は解決可能な、理由にならない様な理由で建替えてしまうのではなく、むしろリノベーションやコンバージョンによる再利用と言う方法を採るべきではなかったか・・・と思わないではいられません。偉大な建築家の作品だからという理由だけではなく、そうすることが時代の最先端であり、行政の進むべき方向性の意思表明にもなったような気がするのですが・・・。

尚、吹田市が公表している「千里南地区センター再整備の基本的な考え方」では、千里市民センタービル及び南センタービルの跡地については、駅側は公共広場として整備し、東側は柔軟な土地利用が可能となるようリザーブゾーンとして確保して、将来、千里南地区センターの成熟にあわせた適切な土地利用を行う・・・とされています。

<つづく>


千里南地区センター
所在地:吹田市津雲台1丁目(阪急電車南千里駅前)
設計:村野藤吾/村野・森建築事務所
竣工:昭和39年(1964)/昭和51年(1976)
施工:奥村組
構造:RC造 地上3階建





アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)大阪の建築と雑記帳