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2012年07月17日

ちょっと不思議な感じの「清水猛商店」

よく見ると不思議な建物です。
一見、一番上のアーチが目に入って洋館かと思えば、



下の方では和瓦っぽい小屋根が付いていて、和風っぽくも見えるし、



玄関上のランプと庇、その吊り金物も洋風といえば洋風だけど、そこにすぐ上の瓦が加わって、じっと見ていると中華風にも見えてくる。



突き出し看板は和風だけど、建物の中心に付けられた突き出し看板も珍しい。



横から見ると、たぶん後の木造3階建ても同じ所有者だろうから、手前が店舗棟で中庭を挟んで奥に居住棟のある町家に多い表屋造りになってるみたい。店舗棟がこんな洋館風の表屋造って珍しい。

不思議なことの多い建物なんですが、全体がすごくまとまってます。特に、櫛形窓、ランプ、庇の吊り材、サイン・・・と要素の多い庇上の壁面がうまくまとまっていると思いますし、瓦の小屋根が中央部と両サイドで変化をつけてるのもいいですね。これでうまく門型を表現してるようにも見える。こういう変化って、つけたは良いけどどの高さにするのかっていうのが非常に難しいんですが、違和感がないです。ここの場合は、前の事務所で習った秘密の法則が適用出来そうなのですが、秘密の法則なのでここでは紹介できません。ご了承ください。(なんだそんなこと当たり前って言われそうだしね。)


清水猛商店
設計:小川安一郎
竣工:1923年
所在地:大阪市中央区淡路町3-5-6




大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)大阪の建築と雑記帳