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2012年06月02日

テルマエロマエ

テルマエ(古代ローマの大衆浴場)の建築家の話だと聞いたので観て来ました。



面白かった。場内は笑い声が絶えず、何も考えずに見れました。
原作の漫画は読んだことがないですが、漫画そのままを映像にしようとしたかのような映画でした。

そのまま何も考えずにいれば何も考えないままに終わってしまうので、晩酌で酔っぱらっている状況ではありますが、敢えてちょっと考えてみました。

まず、ルシウスが現代の日本で見、体験したことをローマで再現した事は果たしてパクリなのでしょうか?
私は彼が悲観するほどのパクリではないと思います。
時代背景があって、そのままを再現することが不可能だという事情があるにせよ、ちゃんと自分流に咀嚼し改善している。
それはパクリではなく、「すべての創造は模倣から出発する。」と(池田満寿夫氏でしたっけ)いうように、創造の出発点です。それがダメだといい出したら、すべての創造が否定されなければならなくなる。
ちょっと言いすぎか?
「すべて」ではなく「多くの」に改めます。
いずれにせよ、パクリでないと思います。
パクリだと断言できるのは、洗面器の底のケロリンの文字。文字は間違っているが、あれはパクリです。あとクラゲが微妙です。

私は、あらゆる面で謙虚であることに美徳を感じます。
内向的な性格がそう思わせているのかもしれないし、そういう風に行動できているかと言えばかなり疑わしいけれど、そう思っているのは確かです。
なので、前述の悲観が現すように、ルシウスの謙虚さを物語っているような展開とラストシーンに共感を覚えました。
そう感じなかった人もいるかもしれないですが、それは私とは感受性が違うということにしておきましょう。

映画の中では、溺れてタイムスリップするシーンがちょっと長くて多すぎたように思います。
最初のそれは長くてもいいかもしれませんが、そのシーンが多いから、徐々に飽きてきました。飽きると眠くなるし。

どうでもいい話を今思い出しましたが、若いときに "出張で日本に来ている中東人” に間違えられたことがあります。ということは、私はどちらかと言うと「平たい顔族」ではなくルシウス側の人間なのでしょうか?
少なくとも、醤油系でないのは確かです。


「ちょっと考えた」と言ってもろくなことを考えた訳ではないようです。
晩酌が廻っていい気持ちになっています。
そして眠くなってきました。

酔い覚ましに、ちょっとひと眠りします。
ひと眠りといっても、このパターンは爆睡するパターンです。
それと、ひと眠りすることは酔い覚ましと言うのでしょうか?

まぁ、いいや、おやすみなさい。




大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~ご相談から雑談までお気軽にどうぞ。

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Posted by アーキスタジオ 哲 at 21:41Comments(2)独り言

2012年06月02日

田園風景というか・・・

千里ニュータウンの一角。上新田の竹薮。


豊中市上新田付近

まだまだこんな風景が残っています。
でも、左に二歩動けば竹薮の向こうにマンションが姿を現します。

ここ上新田は、千里ニュータウンの真ん中にありますが、正確に言うとニュータウンには含まれていません。開発当時、既に集落が存在し府が買収出来なかったために計画から除外された地域なんです。(このとき除外されたのはこの上新田地区と、吹田市にある大阪市の施設、大阪市立弘済院です。)
今ではニュータウンかそうでないかなどという区別はしませんが、上新田の昔からの集落に入るとニュータウンの道路とは一変し、車が行き違い出来ないような細い道路が続きます。また、昔からのお屋敷や長屋門、鉄板で覆われた茅葺屋根などが残っていますし、旧街道の道標も点在しています。
この竹薮はそんな地域よりも道路を一本超えた南側で、ニュータウンに侵食されつつある部分にあるのですが、かろうじて残っています。
皮肉な話ですが、ニュータウンから除外されたが故に、残ったのかもしれません。



以前に紹介した上新田天神社の裏側の失われた竹藪は、昔からの集落にありました。すでに竹藪は一部しか残されておらず、徐々に擁壁や道路が出来つつあります。味気ない、どこにでもある住宅街の姿になりつつあります。マンションも建つ予定です。
先日今の状況を写真に撮ってきました。





20120523撮影

きれいになること、便利になることを否定はしているのではありません。私も、便利であることに慣れきった現代人の一人です。でも、破壊された自然は元に戻らないだけに、今まで残してきたものをなぜ住宅が余っている今になってと思うだけに、やっぱり残念でなりません。

上新田天神社 その1
上新田天神社 その2
上新田天神社 その3
上新田天神社 その4




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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15Comments(0)独り言