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2010年11月17日

講習会2

今月2回目の講習会。

今日は長期優良住宅に関する技術講習会。



役所の手続き関係の仕事は嫌いです。

その昔、関西の某市役所の女性担当者に「書き込む場所と書き込む内容を規定どおりにしないとOKしない!」と訂正させられたのと、関東の某市役所で、建築審査会に掛けるための資料を作成時に、委員および議員さんの心象を悪くしないために・・・と、説明文の一言一句をチェックされ、訂正させられて以来のいやなトラウマがあります。

この二つ出来事に共通するのは、担当者が自分が判断しやすくするために、この内容はここに書いてくれとか、ここはこういう表現に直してくれとか、法的な書き込みの過不足はなくて、法律に規定されていない書き込みの場所や表現を訂正させられたこと。

それは法律のどこに書いてあるんですか?などと随分反発したのがいけなかったのか、言うとおりに直すまでOKしてくれなかった。

当時は訂正が多い場合などは差し替えも認めてくれていたが、関西のその女性担当者は差し替えさえ認めてくれなかったので、こっちも維持になって、2日間朝から晩まで役所の訂正机を占領して、申請図を訂正印で真っ赤にして返してやった。鉄骨5階建て、延べ100坪に満たない都心の事務所ビルでの話です。



で、講習会。

長期優良住宅は主に税の優遇などのメリットがあるので、こういう依頼が来たらやらなければならない。

だから、大枠だけでも掴んでおく必要がある・・・と今回の講習を受けることにした。

が、結果はちょっと消化不良。

技術講習会というよりは法律を説明するのと、申請の仕方をある程度説明するのがメインで、技術的な話はほとんどが「評価方法基準」参照という内容でした。

評価方法基準が元になってるということは、数時間の講習でそれを説明するのは不可能なのでしょうけど、法律の条文の解説は程々に要点だけを説明し、もう少し内容を濃くしてもいいんじゃないかな?と思えました。

法律の勉強に行ってる訳ではないんだから。



しかし、当初の「大枠だけで掴む」という目的は達成されたかな。

申請書の記入例があれば大体は記入できるし、わからないことは審査機関か行政に聞けばいい。

また技術的な内容は「評価方法基準」参照。

これで完璧だ。  
タグ :建築講習


Posted by アーキスタジオ 哲 at 17:59Comments(0)建築独り言

2010年11月13日

講演会

大光電機主催の藤本壮介氏講演会。



森みたいな建築

nest(巣) or cave(洞窟)

ランダムな配置

内外の融合(空間のグラデーション)    など、



氏の建築のキーワードとなる考え方がよくわかりました。

氏の作品を写真で見て勝手に形成された私の中の氏のイメージとは少し隔たりがあって、すごくわかりやすい言葉で理路整然とした語り口でした。

スライドによる作品紹介・・・的な講演が多いなかで、一味違ったすごく為になる講演でした。

考え方が建築作品にこれだけストレートに具現化されてる建築家も少ないと思います。

ただ、あまり見てみたいとか行ってみたいという気持ちにならないのが残念ですが・・・。



建築については、

巣のように機能を切り分けたものを造るのではなく、洞窟内のように人間が使い始めて滲み出してくる機能の方が幅が広がって豊になる。

とか、

壁・床・屋根(天井)に穴を開けて、いろんな角度からいろんな部屋が見えて、人間同士、部屋同士の関係性がその都度変化する。

とか、

ランダムな配置によって生まれた隙間や影から生まれる「予感」が多数存在する配置。

などに代表されるように、

偶発的に生まれたり変化する空間や機能や人間そのものの存在をたくみに操作した結果生まれる建築。

簡単にまとめるとそんな印象になりました。

「なりました」というのは、今まで持っていた印象と変わったから。

 建築とは別に、

本で読んだり、作品の写真を見ることによって形成される印象がいかにいい加減で、実際に見たり、聞いたりすることがいかに重要か。

そんなことを再確認させられる良い機会にもなりました。


  
タグ :建築講演会


Posted by アーキスタジオ 哲 at 08:24Comments(0)建築独り言

2010年11月11日

梅田

急いでいたから写真はないけど、

阪急が建ちあがり、富国ビルが建ちあがり、大阪駅周りが巨大化し・・・



梅田の風景がすっかり変わってきた。  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 13:52Comments(0)建築独り言

2010年11月10日

講習会

今月は講習会の攻めの月です。

といっても、建築士の定期講習みたいな強制ではなく、自分で申し込んだものです。

申し込んだのは、無料だから行ってみようかな、程度の動機でしたが・・・。



ともあれ今日は、「木造軸組構法住宅の構造計画に関する講習会」。

復習というか、再確認というか、そんな感じの講習でした。

講習で新たな知識を得るというのもひとつですが、

ちょっとはなれてると忘れてしまってるようなことを、講習を受けることで思い出すというのもひとつかな・・・?と。


  
タグ :建築講習


Posted by アーキスタジオ 哲 at 21:35Comments(0)建築独り言

2010年11月07日

ル・コルビュジエの勇気ある住宅


ル・コルビュジエの勇気ある住宅 (とんぼの本)



コルビュジエが大まかに復習できて、

安藤忠雄氏のコルビュジエへの憧れとか愛情とか尊敬の気持ちがあふれていて、

安藤作品への具体的な事例での影響が紹介されている。

そんな盛りだくさんな内容が簡潔に、わかりやすくまとめられている。



  
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 09:39Comments(0)

2010年11月06日

健康な建築

何を思ったのか、必要な資料を本棚に探しに行ってこの本を持って帰ってきてしまった。

背表紙を見て、久しぶりに読み返してみたくなった。

この本、おそらく私が建築学科に入って最初に買って読んだ本。

冒頭の

「健康とは〈生きているもの〉の価値基準である。人は病んだとき初めて健康の喜びや健康の価値を知るのであるが、このごろの建築をみていると、つくづく健康な建築の必要性を感じる。最近の建築はどこか病んでいるようだ。人間と建築とを同一に考えることはできないが、健康という価値基準を建築にあてはめることはできる と思う」という文章に必要以上に身構えた覚えがある。

これから勉強を始めようとしている、建築が病んでいる。

病んでいるとはどういうことか?

健康な建築ってどういうものなのか?

身構えた割りにはわかりやすい内容でなんとなく納得させられた。

ない頭と乏しい知識を使って、いろいろ考えさせられた一冊。


  
タグ :建築


Posted by アーキスタジオ 哲 at 15:03Comments(0)

2010年11月02日

大阪維新

とくに何らかの具体的な出来事があった訳ではないと思うが、私自身、ずっと以前から大阪府と大阪市の二重行政についての問題意識があった。

政治に関心があるとはいえない自分がそう思っていたのだから、仕事で役所を行き来する中で原因となる何かがあったことを忘れてしまっているだけかもしれない。

そんな下地があってこの本を読んだのだが、やはり概ね賛成である。

文面がやさしく、橋本知事のやってきたこと、その前後関係、それを取り巻く諸々の事象、そしてこれからやろうとしていること、の道筋が見えてきた。ついでに言うと、ずっと疑問だった「経済成長」の可能性の一端までもが良くわかった。

他の人に比べての彼の優位性はメディアの使い方に長けていると言うこと。

注目度や見てる側の聞く耳も違うのだから、最大の武器になる。

その分反発も大きいのだろうが、なかなか一般人から知事になった人ではこうは行かず、賛成意見も反対意見も届かないのではないだろうか。

特に議会に対する効果は抜群で、議会が反対しても世論が後押ししてくれる場合もあるだろう。

だからこそ、100%賛成と言う訳ではないけれど、やり始めたからにはやり通して欲しい。

お願いだから、やり遂げるまでは、次の選挙には出ません・・・なんていうことにはならないようにお願いしたい。

思いはひとつ、元気な大阪の復活なのだから。




大阪維新 角川SSC新書 橋下改革が日本を変える (角川SSC新書)

  
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 17:06Comments(0)