2015年04月22日

やわらかい

やわらかい感じの廊下 ↓ 。

やわらかい

だからどうなのって聞かれると、どうなんでしょう?

ここはショッピングモールで、先にショーウインドーに目が行くので、
普通の人は建築の形なんかには目がいかない…場合が多いです。
だから、何度も通って初めて、
ああこうなってたんだ…って思うことも多いはず。

私の場合、あまりショーウインドーのなかに興味がなくて、
最初に通った時からキョロキョロしていた。
それでもその時の私の目的はここを通過することにあったので、
最初は本当に通過しただけで、後で時間のあるときにゆっくり見た。

改めて気が付いた時に、ああこうなってたんだ…っていうところでも、
作る側の人間は、その質に、ディテールに、
神経をとがらせて考えています。それが私たちの仕事だと思います。

最近は空間の良し悪しやディテールの繊細さ、
きれいな納まりなんかよりも、
価格優先の納まりになってしまうケースも多く、
納まりとして間違ってるんじゃないかなぁ…
っていうことも多くなりました。

納まりって、単なるこだわりじゃなくて、
きれいに見せるための伝統だったり、
機能的に大切な納まりだったりもするので、
簡単に変えたり、端折ったりすると、
おかしなことになることもある。
だから、変えるときにはよく考えてからにしないと危険です。

単なるこだわりのディテールを変えるのは
それほど大した話じゃないんだけど、
伝統的な納まりや機能的な納まりを
価格だけのために変えていくと、おかしなことになっていきます。

そしてそれが当たり前になってくると、
それが本来の納まりだと思いこむ次の世代が出てくるので、
本来はこういう納まりなんだけど、
これこれこういう理由でこういう納まりにしてるんだよ…
ということまでを、
ちゃんと伝えていかないと、
伝統のディテールはいつしか消えてなくなります。

…って偉そうなことを言ってるけど、
私の頭の中のディテールも、
既に伝統から逸脱したものがたくさんあるはずです。
で、これは自分ではなかなか気が付かないからかなり厄介なんです。




アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:13│Comments(0)大阪の建築と雑記帳
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