2014年01月06日

ホテルの和室客室について…

先日泊まったホテルの和室の客室です。
ホテルという名前ですが、システムは旅館です。

ここに ↓ 櫓こたつ。

ホテルの和室客室について…

そこそこのグレードのホテルや旅館で櫓こたつを置いているところはほとんどないと思います。

生活感がありすぎるから、高級感が希薄になってしまいます。
民宿ならありますけどね。

あと、いくらブロークンな和室とはいえ、

ホテルの和室客室について…

 ↑ 床柱に掛け時計はないんじゃないかな…と。
ある意味、和室文化に対する冒涜ですね。(笑)

そもそも、ホテルや旅館の客室にこんな大きな掛け時計が必要なのか…という問題です。
ここはビジネス利用もあるようなので微妙なんですが、ホテルとか旅館って非日常を売っているので、時計なんか不要っていう考え方が主流だと思います。
質は違うけど、これも日常との差別化という意味で、櫓こたつに通じるものがありますね。非日常には出来るだけ生活感は希薄な方がいい。

それにしても、ここまで大胆に大きな時計を掛けられるとは…。

でも、難しいところがあって、小さな目覚まし時計を置いておくと持って帰る人がいる。だから、こんなことになるんです。
洋室のようにベッドのヘッドボードに組み込めればいいんでしょうが、和室にはヘッドボードはないし、無理してどこかに組み込むとコストにも影響してきますしね。

ビジネスホテルの場合は別ですよ。ビジネスは日常ですからね。


細かいことを言うと、床脇のテレビっていうのは本当はNGです。
上座に座るとテレビが見えない。

このホテルは部屋食もやっていたので、たとえばここで一人で部屋食の夕食を摂るとする。
夕食のセッティングは、通常なら床の間を背にした形になります。
そこが上座だから。
でも、そうするとテレビが見えないんです。
一人って言うシチュエーションは少ないだろうけど、一人ならテレビが見たくなる可能性が高まります。
結局お客さんが卓を反転させて、テレビが見えるように座っちゃうんですよね。

二人なら、上座に座る目上の人がテレビが見えないということになる。
どうしてもテレビが見たければ、この場合は、卓の90度回転かな?

そういう状況が何度かあったからか、元々反転させてテレビが見えるようにセッティングしているところも中にはありますね。
これは気が利いてるといっていいのかどうか判断に迷いますが…。

だから、テレビの位置は床の間と90度の位置関係にある方がいい。
その方が床の間も落ち着くしね。
でも、90度回転した位置というと、旅館の場合は部屋の出入り口または窓と絡むのでとてもプランが難しくなります。
難しいプランを無理やり納めると、全体がおかしくなって本末転倒なので、考えた末に妥協するケースも当然あります。

ちゃんと考えると、とても難しいプランを納めなくてはいけなくなる。
何も考えなければ、床脇がテレビを置くには絶好のスペースになってる。
どっちを選ぶ人が多いかは明白ですね。
そう、旅館の床脇のテレビってすごく多いんです。
民宿レベルになると、床の間にテレビっていうのもあったりしますしね。

でもね、本当は間違い。間違いだっていうことは覚えておいてください。

いろんな兼ね合いで、考えた末にどうしても無理で、テレビを床脇に置くケースもあるし、何も考えないで床脇に置くケースもある。結果は同じですが、その過程が大事だと思います。

わかってやってるのと知らないでやることの違いって、結果は同じでもその差は大きいんですよね。

ここはどっちなのか私にはわかりませんが…。

あともうひとつ。

写真で感じる青い蛍光灯の光。

和室にはやっぱり電球色の方が合いますね。


―――――――――――――――――――――――――――――――――
次回の「くらしの<無料>相談会」は、2014年2月1日(土)に開催します。
私は無料 <建築> 相談を担当します。 
<建築> の他にも
<法律><税金><生活設計>などの相談ができる合同<無料>相談会です。
みなさん気楽に遊びに来てくださいね。
詳しくは ↓ 。
ホテルの和室客室について…
―――――――――――――――――――――――――――――――――

アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
~大阪・吹田・千里ニュータウンにある建築設計事務所です。
~あなたの建てたい建築のことについてじっくりお話しましょう。
~建築・住宅設計のご相談から雑談まで、まずはお気軽にご連絡ください。

email:archi_tetsu@osaka.zaq.jp
URL:http://www.archi-tetsu.com
blog:http://astkim.citylife-new.com
photoalbum:http://archi-tetsu.blogspot.jp/
facebookpage:https://www.facebook.com/archi.studio.tetsu


タグ :建築独り言

同じカテゴリー(建築独り言)の記事画像
中間検査
揺れを抑える。
某所 ラフプラン 平面スケッチ
茶室化計画
ラフプラン
某所 計画案パース
同じカテゴリー(建築独り言)の記事
 中間検査 (2018-10-12 23:45)
 揺れを抑える。 (2018-10-02 15:41)
 某所 ラフプラン 平面スケッチ (2018-09-24 03:10)
 茶室化計画 (2018-09-19 17:06)
 ラフプラン (2018-09-10 16:41)
 某所 計画案パース (2018-08-23 16:18)

Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:25│Comments(0)建築独り言
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。