2013年10月03日

昨日の夕刊。

昨日の毎日新聞の夕刊に槙文彦氏による ↓ の記事が掲載されていました。

昨日の夕刊。

内容的には読んでいただくとして、はじめて新しい国立競技場のパースを見たときに、その強烈な印象とともに私も同じような事を考えました。同じようなことを考えたといっても私の場合は、祭典のあとの維持管理をどうするのか?とか、8万人の安全な誘導についてパブリックヒヤリングによって検証されているのか?などの建物を取り巻く問題について同じようなことを考えた訳ではなくて、もっと即物的な、このデカい施設は外を歩く人間の目にどのように映るのだろう…という視覚的な枠を出ていません。

新国立競技場のコンペは、ものすごく高いハードルの応募資格を設けて昨年行われた公募コンペで、最終的にはイラク出身で英国在住の建築家ザハ・ハディド氏の案に決定しました。発表された当選案のパースを見て私が気になったのは、パースに描かれた米粒ほどの人間でした。この米粒ほどの人間の目で見たこの建築はどんな風に映るんだろうか?そんな思いでした。8万人を収容する施設なんだからデカいのは当たり前かもしれませんが、このパースで描かれた未来的な姿はたぶん(?)ほとんどの人には見えない角度での外観なのではないだろうか?もっと人間目線に近いパースが見たかったな…と。

そんな印象を当初から持っていたので、この記事の「私が個人的に願うこのプロジェクトの究極の理想の姿は、出来る限り小さくし豊かな緑道によって包まれることである。」に強く賛成します。

そんなことを考えたのも、たぶん個人的な巨大な施設に対する拒否反応のせいだと思います。

巨大マンション、巨大ショッピングモールなど、巨大と形容される建物がどんどん増えているように感じます。少々見慣れてきたためか拒否反応も鈍くなりつつありますが、今一度、ヒューマンスケールという使い古された言葉を噛み締める必要があるのではないかと…自分の巨大施設に対する拒否反応を正当化しようとしてるのですが…。




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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15│Comments(0)建築独り言
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