枝葉末節～アーキスタジオ哲 一級建築士事務所のブログ～

昨日の続き。

あと２棟残ってるとはいえ、残りはホテルとマンションだから、先の２棟に比べると当然少々閉鎖的になる。



こっちはせせらぎ。



見返しで大阪駅方面を見る。左手がインターコンチネンタル。



これがマンション棟。



一番北側まで行ってＵターン。
右手がマンション棟。正面がインターコンチネンタル。
マンション棟の足元には、庭園が…。




この辺は、黒い屋外階段が印象的。


ここグランフロント大阪には、266店舗というショップ＆レストランがオープンするらしい。梅田の一等地とはいえ、それだけの人を本当にここに呼び込み、維持できるのだろうか？マンションやホテルもあるからある程度は呼び込めるだろうし、ＪＲからは直結、阪急からも近いので立地は最高である。でも、梅田の人（訪れる人も含めて）の絶対数はこの先そんなに増えることはない。人口は減ってるし、来年にはあべのハルカスもオープンするので、逆に減ってしまうかもしれない。実際に、Q'sモールが出来たことによって、心斎橋界隈（特に南堀江辺り）に出かける人若者の数が減ったようだ。Q'sモールで心斎橋にまで及んだアベノの勢力が、ハルカスのオープンによって梅田まで到達することは想像するに難くない。相手は日本一の高さを誇るビルなんです。
そんな大阪の現状だから、ここに人を呼び込めたとしてもそれは梅田の人の流れが変わるだけで、梅田のどこかが食いつぶされることになるのではないだろうか？梅田の４つのデパートだって、客の取り合いになって思うように売り上げは伸びていないようなので、ちょっと心配になってしまう。

今尚続く都心及び郊外のマンションの林立といい、こういった形での都市開発は、近場の需要を転がして取り合っているだけの状態です。個々の利益優先の開発に先は無く、大阪全体、京阪神全体を見据えた整備が必要な時期に差し掛かっていることは、みんなわかってるはずなのになぁ。

大阪は大都市とはいっても所詮地方都市であり、東京のように無尽蔵に広がっていくような大都市ではないし、すでにそんな時代でもないんです。

ひとつ可能性があるとすると、それは観光客かな？
国内の観光客は、絶対的な観光地である京都か神戸に泊まってアクの強いイメージの大阪をスルーする人も多いみたい。（そんなこと無いのにね。）今更そのイメージを払拭するのは大変だし、それはそれでウリにしてしまえばいいので、そういう方には昼に来てお金を落としてもらって神戸か京都に泊まってもらって、あとは海外の観光客を呼び込むしかないのかな…。
でも、梅田や大阪の経済の維持に貢献してお金を使ってくれるのはいいけど、節度とかマナーと言う面で日本人とは明らかに感覚の違う海外の方々に傍若無人に振舞われるのも困るなぁ…。
すでにそういう方たちの団体さんがたくさんいるので、もう遅いかもしれないけどね。…と、偉そうなこといっても、一昔前の日本人も海外ではそんなんだったんだろうけどね。（今でもそうかもしれないなぁ…。）

帰りの電車でそんなことを考えていたら、危うく乗り過ごすところでした。




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