2012年06月23日

建物の姿が見えない青山ビル

蔦で覆われた青山ビル。
この蔦は甲子園の蔦を株分けしてもらったものだそうです。

言われてみれば似てる・・・って、蔦はみんな似てるけどね。

建物の姿が見えない青山ビル
建物の姿が見えない青山ビル
建物の姿が見えない青山ビル

何枚の写真を載せようが、建築自体の立面は一切わかりません。
いやいや、この蔦が茂ったものが立面なんです。

まぁ、いろんな意見はあるでしょう。

蔦は茂っていますが、なんとなく壁面の凹凸は見えます。
いくつかバルコニーがあるようです。
が、今の時期は推測するしか出来ません。

蔦が茂ったこのビルの前を通ると、「建築の立面って・・・」と考えてしまうことがあります。この一面の緑の前にはどんな立面でも説得力に欠けてしまいます。

が、難しい事は抜きにして、建物の外観が見たい方には裏技をご紹介します。

googleのストリートビューを見てください。
今日現在、見れる画像は冬場に撮影したもののようなので建物の外観が見えています。


節電という言葉がマインドコントロールのように脳にインプットされつつある昨今ですが、この蔦による壁面緑化も非常に有効なアイテムのひとつです。屋上緑化と同じく遮熱性能は高いですし、都心のヒートアイランド現象の防止にも有効です。特に、西側の壁面にあると非常に効果的です。
但し、問題は蔦・建物ともにメンテナンスが大変なこと。あと、植物ですから虫や小動物たちも付き物ですね。それが克服できるのであれば、味があるし最高のアイテムでだと思います。

こればっかりが並んでしまうとビルが特定できなくて困るけど、時々こういうビルがあると、街並みに緑のやわらかさが付加され、かつ壁面に変化が生まれて楽しいですね。


青山ビル(旧野田家住宅)
所在地:大阪市中央区伏見町2丁目2-6
構造・階数:鉄筋コンクリート造、地下1階地上5階建
施工:大林組
竣工:1921年 





大阪・吹田・千里ニュータウン/アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:15│Comments(0)大阪の建築と雑記帳
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