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2015年08月14日

旧石橋家

昨日のつづき…。

お隣の旧石橋家。








いろいろ理由はあるのだろうが、

昨日の岡田家は酒蔵ということもあってか、

今の我々の生活に通ずるものをあまり感じることはできない。


でも(異論のある方もおられると思いますが)、

この石橋家ぐらいのつくりや間取りは、私の世代でもなんとなく懐かしいし、

私自身は、この建物に現代の生活を入れ込んだとしても、

諸々の設備的な進化を省けば、生活に違和感を感じない。

ということは、私が子供の頃にはこんな建物がまだまだ残っていて、

こんな建物を目にして経験して育ってきたのだろうと思う。


でも、いまのマンションやハウスメーカーの住宅しか知らない子供たちには、

ここでの生活なんかはるか昔の話で、

今の生活と結びつけることなど到底できないのかもしれない。

自分の家に畳の部屋がなかったり、

畳の匂いが臭いと思う子供たちがいる時代ですからね。


現在の子供たちの直感的な感想もさることながら、

彼ら彼女らが大人になった時に、

こういう空間を見ていったいどんな意識をもつのでしょうか?


そう考えると、こうやって博物館的に残すことも重要だけど、

生活の一部として、文化の一部として、

使い続けていくことの大切さをもっと感じるんだけどなぁ…。


職と住が分離してしまっている今日ではなかなか難しいでしょうけどね。



  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:01Comments(0)兵庫の建築と雑記帳