枝葉末節～アーキスタジオ哲 一級建築士事務所のブログ～

  

とあるマンションのガラスブロックが嵌め込まれた出窓。



直接生活上の問題に繋がるような大きな問題ではないんですが、どこかおかしいと思いませんか？
これだけを見ていたんではわからないかもしれませんね。


では次に、私がおかしいと思うところを修正した画像を用意しました。



たったこれだけのことで安定感がぜんぜん違うと思いませんか？

内部の納まりとか合理性とか出来上がる形への意識の欠如とか、いろんな原因があるのでしょうが、最初の写真のような出窓が意外に多いんのです。それは、鉄筋コンクリート造で、一番普通に、難しいことを考えずに、正面のみが開口の出窓を作ると、サッシの納まりなどから必然的に最初の写真のようになってしまうから。
建物の物理的な性能の話ではありませんし、価格優先で物事が決まっていく時代なので軽視される傾向にありますが、人間の眼ってちゃんと安定感を見極めてるから、こういった細かいところに対する配慮が本当はすごく大切だと思います。


ちなみこの窓だと、私は　↓　ぐらいのプロポーションが好みです。



安定感もあってすっきりして、すごくいい感じになりましたよね。
感じませんか？

大阪・吹田・千里ニュータウン／アーキスタジオ 哲　一級建築士事務所
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