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2012年03月04日

ルーバー手摺



写真のルーバー手摺の羽根の向きですが、
前面道路からの視線を制御するにはこの方向が正解だと思う。

でも、雨をバルコニーに呼び込むことになるので、
雨のことを考えると反対だと思う。

この相反する問題を解決するには山形の羽根にすればいいんだけど、
それにはまた別の問題が浮き上がってくる。

こういうことにいつも悩まされています。

些細なことに見えるかもしれませんが、
こういうことの積み重ねが設計と言う作業なんです。  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 23:41Comments(0)建築独り言

2012年03月04日

左京区役所


京都の人がどう思うのかわからないが、
たぶん京都以外の人はこの建物が区役所だなんて思わないと思う。
時間が無くて詳しくは見れなかったが、
外観だけを見れば、中途半端な旅館より和風っぽい良い雰囲気が漂っている。
いろんな要素があるのだろうが、一番にはたぶん面格子のおかげだと思う。

だが、正面に見せている切妻屋根の軒の出が小さく、
けらば(妻壁からの)の出が大きいのには違和感を感じるし、
なぜ写真で奥の方が手前側よりも軒の出が小さいのかなど、疑問が残るところもあった。

ちょっとみたところでは大きく軒を出すことに障害はないように見えたが、
なぜ小さくしたのだろうか?なぜ、左右の軒の出を違えたのだろうか?
気になって仕方がない。

面格子は和風を感じさせるのにもっともポピュラーな要素で、
京都の建物には面格子のあるものが多いのも、京都の街並みを歩いていて実感するところ。  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 00:11Comments(2)京都の建築と雑記帳