PR広告

  

Posted by at

2010年11月13日

講演会

大光電機主催の藤本壮介氏講演会。



森みたいな建築

nest(巣) or cave(洞窟)

ランダムな配置

内外の融合(空間のグラデーション)    など、



氏の建築のキーワードとなる考え方がよくわかりました。

氏の作品を写真で見て勝手に形成された私の中の氏のイメージとは少し隔たりがあって、すごくわかりやすい言葉で理路整然とした語り口でした。

スライドによる作品紹介・・・的な講演が多いなかで、一味違ったすごく為になる講演でした。

考え方が建築作品にこれだけストレートに具現化されてる建築家も少ないと思います。

ただ、あまり見てみたいとか行ってみたいという気持ちにならないのが残念ですが・・・。



建築については、

巣のように機能を切り分けたものを造るのではなく、洞窟内のように人間が使い始めて滲み出してくる機能の方が幅が広がって豊になる。

とか、

壁・床・屋根(天井)に穴を開けて、いろんな角度からいろんな部屋が見えて、人間同士、部屋同士の関係性がその都度変化する。

とか、

ランダムな配置によって生まれた隙間や影から生まれる「予感」が多数存在する配置。

などに代表されるように、

偶発的に生まれたり変化する空間や機能や人間そのものの存在をたくみに操作した結果生まれる建築。

簡単にまとめるとそんな印象になりました。

「なりました」というのは、今まで持っていた印象と変わったから。

 建築とは別に、

本で読んだり、作品の写真を見ることによって形成される印象がいかにいい加減で、実際に見たり、聞いたりすることがいかに重要か。

そんなことを再確認させられる良い機会にもなりました。


  
タグ :建築講演会


Posted by アーキスタジオ 哲 at 08:24Comments(0)建築独り言