アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所 の blog / 枝葉末節

2016年11月29日

陰影礼賛

前々回の続きのようになりますが、



やっぱり、土壁や畳や紙に写る光と影って優しい。



そして、美しい。



気持がバタバタしている時には気付かないけれど、

こんな陰影に、「ただなんとなく」視線を投げかけている瞬間が、

より心を落ち着けてくれるような気がします。


陰影礼賛。





アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所
和風・古民家再生を中心に…。
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Posted by アーキスタジオ 哲 at 23:39Comments(0)建築独り言古民家

2016年11月27日

古民家動的耐震診断

昨日、高槻市の築290年の古民家にて、



動的耐震診断の実技講習が行われたので参加しました。



残すべき、すばらしい古民家でした。

TV取材も来ていました。

  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 10:39Comments(0)建築独り言古民家建築雑記帳

2016年11月23日

明るい壁

以前、新築マンションの完了検査に立ち会ってください…という依頼で伺ったお宅で、
その真新しくて真っ白なクロスに目がくらむような眩しさを感じたことがあります。
この光がとても攻撃的な眩しさで、正直不快でした。

同じ真っ白でも漆喰の塗りたての壁では、
まぶしさを感じることはあっても、そんな攻撃的な眩しさを感じたことはありません。

また、古民家などの日本の伝統的な家屋に使われてきた壁の色を見てみると、
結構濃い色が付いていて壁の反射光がまぶしいと感じることはほとんどありません。

そんなこともあって、真っ白な壁…というのは、結構特殊な部類に入るんじゃないかな?
…と、常々思っている次第です。



それなのに、マンションや建売住宅で広く使われる量産クロスには、
張ってしまえばほとんど白にしか見えなようなバリエーションしかありません。
質感も多少のエンボスの違い位で、張ってしまうとほとんどその差はわからない。
だから真っ白で無表情に見えることが多いんですが、この影響なのか、
いつしか「白」が当たり前のように考えられている現実があります。

打合せをしていても、明るい方がいいから「とりあえず白で…」、
「壁は白でいいよ」、「白が無難でしょ」、「白なら何でも合うでしょ」
…という意見を必ず聞きます。
他の色を選ぶときにはすごく慎重なのに、
白となると途端にみなさん無頓着になるのも面白い傾向です。
本当は、白にもいろいろあるんですけどね。

和洋を問わず、自然素材でまっ白な建築材料というのは限られています。
それらの材料は白いということの他に、
その材料にしかない質感が色とともに絶妙な存在感となっているはずです。
だからこそいい味になっているんです。
白だからという理由だけで選ばれ、使われている訳ではありません。

ところで、壁って明るい色の方がいいのでしょうか?

個人的には、土壁の落ち着いた色合いと柔らかい反射光の方が好みです。




「とりあえず白」と言い切る前に、
この選択が正しいのかどうか、もう一度考えてみませんか?



  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 00:41Comments(0)建築独り言

2016年11月20日

一歩進みました。

一歩進みました。



 ↑ のパースは当初のパース。

このパースから一旦ガラッと変わって、その後かなり戻ってきました。

あ、プランが変わって、形も変わったから、考えかたの話ですよ。


少し遠回りになりましたけど、この遠回りが大事なんです。

だから、時間がかかるんですよね。


最初はこのパースを見て、イメージとはかけ離れてると思ったらしい…です。


おかしいな。聞いたイメージをちゃんと頭に描いて考えたのにな…?


でも改めて、今度は写真を見せてもらったら、

「最初の案は似てますよね?」

「あ、ほんとだ」って。


説明の仕方、パースの表現、まだまだ勉強不足のようです。


「和」か「洋」かという括りだけで話すは好きではないけれど、

敢えて言うと、こう見えて結構和風です。

面白いものになりますよ。


あ、これ 食堂 兼 住宅 です。


  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 00:06Comments(0)建築独り言大阪の建築と雑記帳

2016年11月14日

京都府古民家再生協会11月例会

京都府古民家再生協会11月例会がありました。



この会議、なぜか不肖私めが司会を務めさせて戴いておりますが、

都合でここ2回ほど欠席させていただきましたので、久しぶりの例会です。


それはさておき今月は、

「古民家再生議員連盟の設立」

「平成の大工棟梁検定 開催報告」

「ハンドプレカット工場設立について」

「全国古民家再生協会 全国大会の案内」


などなど、重要な報告が多い月でした。

(具体的な内容については、 こちら をご覧ください。)


先日のニュースでは、

政府による古民家を生かした地域づくりへ支援も始まるようです。

http://www.asahi.com/articles/ASJCD52BGJCDUTFK001.html


古民家をとりまく社会の動きが、理屈だけではなく形を伴い始めました。


  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 14:42Comments(0)古民家協会

2016年11月13日

静かな時間が流れていた。

住人はおばあさん一人。


長年住み続けてきた家を直すことになった時に浮かべていたうれしそうな顔と、

目にうっすらと光ったものが思い出される。


その古民家の改修工事の現場をのぞく。

主には傷んだ箇所の修理と、湿気を床下に呼び込まないための対策工事。


中をのぞくと、大工さんが一人、



黙々と柱の根継ぎの加工をしていた。


現場が、



廻りの風景と同調しているような気がした。


一通り確認が終わり帰り支度を始めると、

突然の予期せぬ来訪者に挨拶を交わしたあとは、

我関せず…とばかりに、

ご自分のやるべきことを一つ一つこなしていたおばあさんが、

曲がった腰を伸ばし、笑顔で見送りに出てくれました。



静かでとても心地いい時間の流れを感じました。



  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 12:12Comments(0)建築独り言京都の建築と雑記帳現場ひとりごと

2016年10月25日

上棟

上棟。

お施主さんにとっては図面が初めて空間となって体現できる時。



私たちにとっては、頭の中で温めてきたイメージを確認するとき。

細かく言えばたくさんの確認事項があるのですが、それはさておき、

ここでようやく、クライアントのイメージと私たちのイメージが、

実際の形となって共有されます。


私たちが如何にクライアントの考え方を理解しそれを空間に表現できているか、

もしくは、

図面や模型でいかに現実に近い空間を伝えてこれたかが

明らかになる時でもあります。


いろんな意味で、

必然的にさまざまな期待感や不安感が迷路のように交錯した

微妙な緊張感の日です。





  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 09:52Comments(0)京都の建築と雑記帳現場ひとりごと

2016年10月24日

建物の揺れを計る

京都府北区での古民家鑑定士公式実技講習において、

古民家動的耐震診断のデモストレーションをさせていただきました。



オーナーをはじめ、実技講習に参加されていた皆さんも強い関心を示されていました。

※動的耐震診断…平常時の地盤と建物の振動状況を実測して建物の耐震性能を評価する方法。



  


Posted by アーキスタジオ 哲 at 01:09Comments(0)古民家協会