アーキスタジオ 哲 一級建築士事務所 の blog / 枝葉末節

2017年03月07日

香川県で伝統耐震診断

過日、香川県に伝統耐震診断にお邪魔させていただきました。





またひとつ勉強させていただき、

帰りの道中にその余韻に浸っていると、

行きの車窓から見えたこんな景色が、



帰りは漆黒の闇に変っていました。




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Posted by アーキスタジオ 哲 at 11:17Comments(0)建築独り言古民家再生協会建築雑記帳

2017年02月28日

講師をさせていただきました。

先日、伝統再築士の講習&試験があり、

講師をさせていただきました。



古民家は、

先人たちが長い時間を変えて培ってきた技術の宝庫であり、

文化であり伝統ですから、

日本人の潜在意識をくすぐるような

ノスタルジックな魅力があるのは当たり前です。

しかし、すきま風やプライバシーの概念がない間取りなど、

現代人の生活には馴染まないデメリットがあることも事実です。

単にノスタルジーに浸って不便さを強いるのではなく、

古民家に活かされた先人たちの知恵を学び、

その良さを活かしながら、

現代人の生活に合わせて改修することでしか、

次の時代に古民家を引き継ぐことは出来ません。

技術や文化を次の時代に引き継ぐことは現代人の使命です。

活きた建築として古民家を次世代につなぐ事。

そんな考えをベースに、

「再築」についてお話させていただいたつもりですが、

うまく伝わったかなぁ?


※伝統再築士:再築基準検討委員会の答申に基づいて策定された再築ガイドラインに基づき、
次世代に引き継ぎたい文化的価値の高い伝統的な木造建造物を残す為の専門 の知識を有する
ものを育成することを目的とした一般社団法人住まい教育推進協会が認定する資格制度。

※再築:伝統構法で建てられている住宅を伝統構法のまま再活用すること。





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 02:14Comments(0)古民家再生協会建築雑記帳

2017年02月16日

沖縄で…

沖縄での古民家インスペクションに参加させていただいた。

古民家インスペクションとは、
「古民家鑑定」×「伝統床下診断」×「伝統耐震診断」を実施し、
古民家のコンディションを把握すること。



 ↑ 沖縄らしい古民家のインスペクションでした。

この日は、「伝統床下診断」×「伝統耐震診断」。

床下は、



 ↑ モーグル君というロボットが床下を走って映し出した映像を



パソコン画面で見て把握していきます。

そして、 ↓ 私が担当したのは伝統耐震診断。




地面の常時微動と建物の揺れを測定し、
そのデータを解析処理する事で建物が持つ耐震性能を把握するための計測です。

この日収集した床下と耐震のデータと古民家鑑定を合わせて、
今後の改修方法を検討していくことになります。


今回のインスペクションは、沖縄でテレビや新聞で大きく報道されました。

アメリカだった時代の影響でRC造が主流の現在の沖縄ですが、
本来は木造建築の歴史を有していて、
今回インスペクションを実施したお宅の様に、
沖縄独特の魅力的な古民家がたくさん残っています。
残念ながら、現在はローコスト住宅として木造が選択されるケースが多いし、
間違った方法で改修されている古民家も多いようですが、
古民家や木造の間違った認識の改善につながれば…と強く感じました。

沖縄の皆さんありがとうございました。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 09:39Comments(0)古民家再生協会建築雑記帳

2017年02月05日

古民家再生協会 第7回全国会員大会

古民家再生協会の第7回全国会員大会に参加してきました。



たくさんの仲間に囲まれて、

朝から夕方まで勉強し、

楽しく呑んで、

朝からまた勉強…の3日間。


いまはかなり頭でっかちになってますが、

少しずつ消化して、実りに変えていきます。



  

Posted by アーキスタジオ 哲 at 00:25Comments(0)古民家再生協会

2017年01月31日

あんまりよくしなくていいですよ…

以前、変わった依頼がありました。


お話を伺ってプレゼンした最初の提案をすごく喜んでいただいて

設計を進めることになりましたが、その後のヒアリングの中で、

「そんなに良くしなくていいですよ…」とか、

「元のままでいいから…」といった言葉が頻繁に聞かれるようになりました。


予算を気にされているのかと思って聞いてみると、そうではありません。

古い街に住むその方は、周りの目を必要以上に気にされているようでした。





さあ、どうする?

私は、与えられた条件の中で、

少しでもよくすること、

少しでも使い勝手よく使える事、

快適になること…を考え続けて今に至っています。

良くしなくていいといわれるとどうしていいのかわかりません。

また、使い勝手が悪い…というお話を聞いているにもかかわらず、

それと同じでいいと言われても、はいそうですか…という訳にはいきません。


結局は、いつもと同じように考え、いつもと同じようにお仕事をさせていただきましたが、

控えめに、地味に、そして目立ちすぎないように

…ということをずっと意識しました。


結果的に、喜んでいただけたからよかったものの、

いつも以上に気をつかったような気がします。


地域や近隣への気遣いは必要なことですし、

素晴らしいことだと思います。

あまりに近隣を無視した物ができそうなら、

それぐらい強い意思表示があってもいいのかもしれません。


しかしそうでないなら、

使い勝手が悪いけどそのままでいいとか、

あまりよくしないでいい…という気遣いは無用な気がします。


逆に、こんな風にしたら便利がよくなったよ…と軽く自慢するぐらいの方が、

自然な流れのような気がするんですが、

その地域に住んでいない私には分からないことがたくさんあるようです…。






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Posted by アーキスタジオ 哲 at 06:07Comments(0)独り言

2017年01月28日

…と、いろいろ書きましたが、

結局のところ、

クライアントが考える「いい」と私が考える「いい」には、

少なからずのずれがあります。

そのずれを、打合せの積み重ねの中で如何に小さくするかがポイントです。


気を付けないといけないのは、

我々のこだわりは、求められて初めて設計者としてのこだわりになる訳で、

求められない限りは、クライアントにとって邪魔な考えであるケースも多いということ。

そこは、慎重に…。





その代わり、求められた時には、

(許される範囲で)とことんこだわらせて戴きます。








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Posted by アーキスタジオ 哲 at 02:56Comments(0)独り言

2017年01月27日

一周まわって再び「こだわり」

…ということで、

いろいろ考えてはみましたが、

こだわり…というのは、

実に厄介な代物です。


ものの形を決める上で基本となる考え方でもありますし、

よりよくするための原動力でもあります。

しかし、変なこだわりはバランスを崩すことになり、

物事の自然な流れが滞る原因となります。

ここが紙一重なんです。

だから禅問答のようなやり取りを頭の中で繰り返すはめに陥るのです。





でもやっぱり、

私達の仕事には必要なきっかけであり、原動力であることに疑いはありません。

そして、

そのこだわりを持ったまま柔軟に対応できる人間力が身に付くまでは、

常にそのジレンマに苦しむことになります。




苦しい…





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Posted by アーキスタジオ 哲 at 23:59Comments(0)独り言

2017年01月26日

思い入れ

一昨日の話で、「こだわり」というの印象が少し変わってしまいました。


時間が経てば忘れてしまって元の使いかたに戻ってしまうのでしょうけど、

今はまだ記憶に新しいので、今日は「思い入れ」という言葉を使うことにします。


強い思い入れが原動力になって生まれる空間には、

その思い入れの強さが表現されたものも沢山あります。


車が好きな人が建てたガレージハウスなんかがそれにあたります。





仕事を兼ねた空間で、料理研究家の広いキッチンと寝室だけの家、

なんていうのもそんな建築の一つかもしれません。





思い入れの質が随分異なり、崇高になりますが、

このような思い入れ先導型の建築の究極は宗教建築と言えそうです。


建物の用途は別にしてここで注目すべきなのは、

強い思い入れの実現のためには他の機能の後退は我慢できるよ…という考え方です。


根本になる考え方がそれぐらいはっきりしていると、

欲しいものの優先順位もはっきりし、

決めなければならないこともすんなり決められるはずです。


但しこの場合、考えかたの根本となる部分へのこだわりが尋常ではないため、

新たな迷いが生じることは避けられません。

住宅の場合に限って言えば、

ここはほとんど趣味の世界なので私が立ち入れる範囲は限られています。

クライアントご自身が、悩むことを楽しむ領域でもあります。




拘泥するのは、

沢山の満足を求めすぎることに原因があるのかもしれません。

考え方をシンプルにした方が答えは近そうですね。






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